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シリーズ自句自解Ⅱ ベスト100 『桑原三郎』

著:桑原 三郎

紙版

内容紹介

◆必読入門書
既刊句集より自選ベスト100句に解説をつけた入門書。
代表句が網羅され、それがどのように生まれたか知ることができる魅力的な一書。

入門書としては必須アイテムのシリーズです。


◆収録作品より
でで虫は戦場のにほひ花の匂ひ

それまでただ何となく作っていた俳句が、自分自身の思いを込めてこそ本当の俳句であると知ったのは、三十代後半になってからである。すると、ずっと心の隅にひっかかっていた痛みのようなものが途端に句となってぞろぞろ生まれて来た。この句もその一つ。
子供の頃、でで虫(蝸牛)は良き遊び相手の一つであり、そして戦場とは、少年にとってのこの世の果てなるところでもあった。花とは戦死した人達への餞の言葉でもある。
(『春亂』昭和47年)

著者略歴

著:桑原 三郎
昭和八年、埼玉県生まれ。
二十代より俳句に親しむ。「馬醉木」「野火」に参加。
後、「俳句評論」「渦」同人。「つばさ」創刊時より編集人。
昭和五十七年、同人誌「犀」創刊、代表。
第二十七回現代俳句協会賞受賞。
句集『春亂』『花表』『龍集』『晝夜』『俳句物語』『魁星』『不断』『夜夜』
現在、「犀」代表。現代俳句協会名誉会員。

ISBN:9784781411439
出版社:ふらんす堂
判型:4-6変
ページ数:203ページ
価格:1500円(本体)
発行年月日:2018年11月
発売日:2018年11月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ