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木霊

著:矢島 久栄

紙版

内容紹介

◆第三句集
遠足の一人に問へばみな答ふ

行く先を尋ねると、子供たちが一斉に答えた。遠足を楽しみにしていたのである。

矢島久栄さんの俳句は、昔から丁寧な描写に特長がある。俳諧味の幅も広がり、充実した一冊となった。
(帯より・鷹羽狩行)

◆自選十句
爪立ちて遺影に御慶申しけり
幕降りて花道のこる初芝居
揺るるとき紅さす鬱金桜かな
亀鳴くを彼の世に聞いてをらるるや
青梅の歓喜のこゑを洗ひけり
合歓の花散るや寸陰惜しむかに
町の名を鏡といへり風の盆
天高し伽藍に伍して杉・檜
鷹柱崩れの一羽渡るなり
綯ふことは祈りの仕草注連作

目次

寒明け  平成六年~十年 5
清 白  平成十一年~十五年 33
予 報  平成十六年~十九年 71
遠 来  平成二十年~二十三年 105
蕗の薹  平成二十四年~二十七年 149

あとがき

ISBN:9784781409719
出版社:ふらんす堂
判型:4-6
ページ数:198ページ
価格:2700円(本体)
発行年月日:2017年06月
発売日:2017年06月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ