父の配慮
著:小笠原 眞
紙版
内容紹介
◆第六詩集
誰にも迷惑をかけないよき日が決まると
父はとても安らかに静かになった
父は恐らく安心したのだ
そんな気遣いをさせた父に
そんな配慮までさせた父に
少し申し訳ない気持ちになったのであった
「父の配慮」より
◆おなじ著者によって
『詩人のポケット』(第10回青森県文芸賞受賞)
詩集『初めての扁桃腺摘出術』
詩集『極楽とんぼのバラード』
詩集『48歳のソネット』
詩集『あいうえお氏ノ徘徊』(第24回青森県詩人連盟賞受賞)
目次
哀しい眸
向日葵
天を仰ぐ
淋しい実家
斜陽館
ホテル青森でぼくは初めて生身の詩人泉谷明に出会った
恩師の命日
犬猿の仲
青池探訪
戦争を知らない子供たち
ぼくの好きな番組
抹茶を喫す
林檎の国
詩は
PCに弱いぼく
ぼくは
芸術で
血に染まった答案用紙
父の日課
孤独な少年
父の配慮
三つの文学碑
修司へのオマージュ
父は身一つで
盗み聞き
医学部嫌いの父
初めての全身麻酔
あとがき