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百の蝶

高浦銘子句集

著:高浦 銘子

紙版

内容紹介

◆第三句集
〈二つ折りの恋文が、花の番地を捜している。〉
蝶、というとルナールのこの一行を思う。
恋文とは言わずとも、
私の書いた一句が
どこかの番地に住む
だれかのもとに
届くことはあるだろうか。
(あとがきより)

◆自選十二句より
をとこありけり百本の梅植うと
繭干してうすきひかりの信濃かな
明易し古き映画に古き恋
星深く沈めてしづかなる泉
万緑とさびしき町と隣り合ふ
日のすでに秋日となりて膝の上
白露とふことばこころにころがしぬ
船帰りゆく秋の虹立つところ
あつけなく嫁ぎゆきしよ石蕗の花
木の実落つ伯林に壁ありし頃

目次

地の章 5
水の章 51
火の章 83
風の章 127
空の章 171

あとがき

著者略歴

著:高浦 銘子
高浦銘子(たかうら・めいこ) 本名 鍜治銘子
1960年 千葉県生まれ
1983年 東京女子大学白塔会にて
    山口青邨、黒田杏子両師に出会う
1990年 第2回ラ・メール俳句賞受賞
    「藍生」創刊より参加
1997年 第3回藍生賞受賞
「藍生」会員、俳人協会会員
句集『水を聴く』『水の記憶』

ISBN:9784781408972
出版社:ふらんす堂
判型:4-6
ページ数:214ページ
価格:2700円(本体)
発行年月日:2016年10月
発売日:2016年10月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ