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バイオテクノロジー

バイオプリンティングの技術と市場

監:境慎司

紙版

内容紹介

本書は、バイオプリンティングによる機能的な構造体の作製についてまとめた。また、インク材料の開発や移植医療,再生医療についても解説した。さらに3Dプリンタの市場動向についてまとめた。

目次

【バイオプリンタ編】
第1章 酵素反応をつかった3Dバイオプリンティング
1 はじめに
2 酵素反応
3 インクのゲル化に用いられる酵素反応
4 酵素反応をつかった3Dバイオプリンティング
4.1 連続押し出し方式:吐出前インク内での架橋形成
4.2 連続押し出し方式:吐出後インク内での架橋形成
4.3 インクジェット方式
5 おわりに

第2章 光架橋反応を用いたバイオプリンティング技術
1 はじめに
2 光架橋反応を用いたバイオプリティング手法
2.1 連続押出し式を用いたプリンティング
2.2 インクジェット式を用いたプリンティング
2.3 液槽を用いたプリンティング
3 光架橋反応を用いたバイオインクとバイオプリンティングの実例
3.1 紫外光照射による光架橋反応を用いたバイオプリンティング
3.2 可視光照射による光架橋反応を用いたバイオプリンティング
4 終わりに

第3章 アルギン酸を用いた3D組織・臓器ファブリケーションへの展開
1 はじめに
2 バイオプリンティング技術による立体組織の作製
2.1 インクジェット式3Dバイオプリンタを用いた組織構築の構想
2.2 アルギン酸ベースのバイオインクを用いた積層印刷による3D構造の作製
3 バイオアセンブリ技術による立体組織の作製
3.1 微小パーツの積み重ねによる組織構築の構想
3.2 中空アルギン酸ゲルの利用:バイオパーツとしてのファイバー状組織を用いた3D組織構築
4 おわりに

第4章 電気化学反応を使ったハイドロゲルのバイオファブリケーション
1 はじめに
2 電気化学ハイドロゲル作製
3 様々な形状の電極を用いたハイドロゲルの作製
4 電極移動による電気化学ハイドロゲル作製
5 電極アレイを用いたハイドロゲルファブリケーション
6 その他の電気化学システム
7 おわりに

第5章 産業用金属3Dプリント技術の種類と技術概要
1 はじめに - 金属積層造形技術の発展
2 SLM方式概要
3 LMD方式概要
4 バインダー方式概要
5 EBAM方式概要
6 WAAM方式概要
7 粉末材料について
8 まとめ

第6章 直描露光装置としても光造形装置としても使える1台2役の高速/高精度な3Dプリンタ“SPACE ART®”の開発
1 はじめに
2 SPACE ART®の特長
3 SPACE ART®の構造・仕様
3.1 直描露光装置(電子回路パターン/レジストパターン形成)仕様
3.2 光造形装置(3Dプリンタ)仕様
4 光学エンジンの構成
5 本装置の機能/性能
5.1 直描露光装置(電子回路パターンやレジスト形成)の機能/性能
5.2 光造形装置(3Dプリンタ)およびその他の機能/性能
6 おわりに(今後の展開)

【応用編】
第1章 3Dプリンタ向け新規人工骨材の開発
1 人工骨3Dプリンティングのための材料の特徴と開発
1.1 リン酸カルシウム系人工骨材料
1.2 αTCP粉末を用いたBJ法による人工骨の造形
2 新たな医療ニーズに即した高精度・高強度造形技術の確立
2.1 新規BJ法の開発
2.2 新規BJ法による造形材料の生体適合性評価
2.3 材料生体適応における課題と今後の展望

第2章 皮膚・毛包再生分野における3Dバイオプリンティング技術
1 はじめに
2 3Dバイオプリンティング技術を利用した培養皮膚研究
2.1 培養皮膚の3Dバイオプリンティング
2.2 in situ skin bioprinting
3 3Dバイオプリンティング技術を利用した毛包原基の大量調製
3.1 毛包を再生するための従来のアプローチ
3.2 細胞けん引力を利用した毛包原基の作製
3.3 3Dバイオプリンタを用いた大量調製技術の確立
4 おわりに

第3章 関節外科治療におけるバイオプリンティング技術への期待
1 関節治療とその延長にある再生医療
2 関節領域の再生医療のためのバイオプリンタ
3 バイオプリンタによるバイオインクの機械特性評価
4 3Dバイオプリンタを用いた超音波ゼリーのバイオインクとしての性能評価
5 バイオプリンタによる今後の期待

第4章 スフェロイド積層によるスキャフォールドフリー3D細胞プリンティング技術の開発と臨床応用
1 はじめに
2 平面培養から三次元培養への変遷
3 三次元組織の構築
4 バイオ3Dプリンタ
5 サイフューズのバイオ3Dプリンタ
5.1 「regenova®」(剣山(KINEZAN)方式のバイオ3Dプリンタ)
5.2 「S-PIKE®」(串団子方式のバイオ3Dプリンタ)
6 バイオ3Dプリンタを用いた臨床開発事例
6.1 細胞製神経導管の開発事例
6.2 細胞製人工血管の開発事例
6.3 その他のパイプライン開発
6.4 創薬支援ツールへの応用
7 おわりに

【市場編】
第1章 3Dプリンターの市場
1 産業用プリンター市場
1.1 国内市場の動向
1.2 3Dプリンターの技術的進歩
1.3 産業用3Dプリンターの造形方式
1.4 3Dプリンターメーカーの動向
2 造形材料動向
2.1 材料市場の動向
2.2 材料(インク)の種類
3 用途別需要動向
3.1 機械部品加工分野
3.2 自動車分野
3.3 航空宇宙分野
3.4 建設・建築分野
3.5 医療分野
3.6 その他の用途分野の需要動向

第2章 3Dバイオプリンティング
1 概要
2 3Dバイオプリンティングの開発事例(装置,技術)
2.1 装置開発
2.2 技術開発

第3章 バイオ材料(インク)の動向
1 ペプチド交互共重合体
1.1 概要
1.2 企業/研究動向
2 ハイドロゲル
2.1 概要
2.2 企業/研究動向
3 3次元細胞培養担体
3.1 概要
3.2 企業/研究動向
4 生体内吸収性材料
4.1 概要
4.2 企業/研究動向
5 積層造形装置用金属パウダー
5.1 概要
5.2 企業/研究動向
6 トランスグルタミナーゼ応用ゲル
6.1 概要
6.2 企業/研究動向
7 蚕の繭糸を精錬したナノ絹糸
8 グラフェン

第4章 3Dバイオプリンティングの応用
1 再生医療
1.1 概要
1.2 企業/研究動向
2 医療
2.1 概要
2.2 企業/研究動向
3 立体臓器
3.1 概要
3.2 企業/研究動向
4 人工骨
4.1 概要
4.2 企業/研究動向
5 歯科補綴物
5.1 概要
5.2 企業/研究動向
6 皮膚培養(医療,美容)
6.1 概要
6.2 企業/研究動向
7 毛包再生
7.1 概要
7.2 企業/研究動向
8 関節治療
8.1 概要
8.2 企業・研究動向
9 その他のヘルスケア分野
10 培養肉と代替肉
10.1 概要
10.2 企業/研究動向
11 皮革材料
12 宇宙空間とバイオ3Dプリンティング

ISBN:9784781316802
出版社:シーエムシー出版
判型:B5
ページ数:206ページ
定価:80000円(本体)
発行年月日:2022年08月
発売日:2022年08月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TGH