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ファインケミカル

直接的芳香族カップリング反応の設計と応用

監:三浦 雅博

紙版

内容紹介

Ru、Pd、Ir、Fe、Co、Ni、Cuなどの触媒を用いた次世代型カップリング反応―C-H結合活性化研究をまとめた本格専門技術書。アリール化、アルケニル化、アルキニル化を始めとする有機合成について、最先端技術情報を掲載しています

目次

目次
第1章 直接的芳香族カップリング反応の設計と応用:現状と展望
1 はじめに
2 芳香族カップリング反応の形式
3 直接カップリングに用いられる反応基質
4 直接的芳香族カップリング反応の例
 4. 1 芳香族C-Hアリール化および脱水素ビアリールカップリング
 4. 2 C-Hアルケニル化
 4. 3 C-Hアルキニル化
 4. 4 直接的C-N,C-O,C-Sカップリング
5 おわりに

第2章 Ru触媒芳香族C-Hカップリング反応
1 はじめに
2 アルキル化反応
 2. 1 アルケンへの付加反応
 2. 2 脱離基をもつアルキル化剤を用いた置換型アルキル化
 2. 3 アルカンを用いた脱水素酸化型アルキル化反応
3 アルケニル化反応
 3. 1 アルキンへの付加反応
 3. 2 アルケンとの脱水素型酸化を経るアルケニル化反応
 3. 3 アルキンとの環化を伴う酸化的アルケニル化反応
4 アリール化反応
 4. 1 C-H結合での置換反応を経るアリール化反応
 4. 2 C-H結合の酸化的付加を経るアリールボロン酸エステルとのカップリング反応
5 カルボニル基導入反応
 5. 1 アシル基導入反応
 5. 2 エステル基およびアミド基導入反応
6 おわりに

第3章 Pd触媒芳香族C-Hカップリング反応
1 はじめに
2 脱水素型C-C結合形成反応
 2. 1 藤原-守谷反応(ベンゼン誘導体とビニル化合物による脱水素型芳香族C-Hアルケニル化反応)
 2. 2 ベンゼン誘導体の反応の配向基による位置制御
 2. 3 メタ位選択的反応
 2. 4 酸化的カップリング反応
3 ハロゲン化アリールをもちいる芳香族化合物のC-H結合直接アリール化
 3. 1 初期の反応例
 3. 2 ポストクロスカップリングとしての反応展開(反応系の検討)
 3. 3 配向基をもちいる芳香族C-H結合直接カップリング反応
4 おわりに

第4章 Rh触媒芳香族C-Hカップリング反応
1 はじめに
2 含酸素配向基を利用する反応
3 含窒素配向基を利用する反応
4 含リン配向基を利用する反応
5 含硫黄配向基を利用する反応
6 おわりに

第5章 Ir触媒芳香族C-Hカップリング反応
1 はじめに
2 配向基を用いないsp2 C-Hアリール化
3 配向基を用いたsp2 C-Hアリール化
4 sp3 C-Hアリール化
5 おわりに

第6章 Fe触媒芳香族C-Hカップリング反応
1 はじめに
2 炭素-炭素結合生成反応
 2. 1 有機金属試薬とのカップリング反応
 2. 2 (擬)ハロゲン化物とのカップリング反応
 2. 3 オレフィンとのカップリング反応
 2. 4 C-H基質どうしのクロスカップリング反応
3 炭素-ヘテロ原子結合生成反応
 3. 1 アミノ化反応
 3. 2 ホウ素化反応
 3. 3 シリル化反応
 3. 4 重水素化反応
4 おわりに

第7章 Co触媒芳香族C-Hカップリング反応
1 はじめに
2 低原子価Co触媒
3 Co触媒と酸化剤の併用
4 高原子価Co触媒
5 おわりに

第8章 Ni触媒芳香族C-Hカップリング反応
1 はじめに
2 Ni触媒による芳香族C-H結合と不飽和化合物のカップリング反応
3 Ni触媒による芳香族C-H結合と求電子剤とのカップリング反応
4 おわりに

第9章 Cu触媒芳香族C-Hカップリング反応
1 はじめに
2 (ヘテロ)芳香族化合物のC-Hアリール化
 2. 1 ハロゲン化アリール及びその等価体を用いる反応
 2. 2 アリール金属反応剤を用いる反応
 2. 3 単純アリールC-Hを用いる反応
3 (ヘテロ)芳香族化合物のC-Hアミノ化
4 その他の芳香族C-Hカップリング
5 おわりに

第10章 3族〜5族金属錯体によるC-H結合活性化反応
1 はじめに
2 当量反応
 2. 1 σ-結合メタセシス機構によるC-H結合活性化
 2. 2 ピリジン誘導体のC-H結合活性化とオレフィンの挿入反応
3 触媒反応
 3. 1 複素芳香環およびアニソール誘導体のC(sp2)-H結合へのオレフィン挿入反応
 3. 2 ピリジン誘導体のC(sp3)-H結合への炭素-炭素多重結合の挿入反応
 3. 3 金属-窒素結合によるピリジン誘導体のC(sp2)-H結合へのイミンおよびイソニトリルの挿入反応
 3. 4 金属-窒素結合によるN-アルキルアミンのアルキル基のα位C(sp3)-H結合へのオレフィン挿入反応
4 まとめ

第11章 電子触媒芳香族C-Hカップリング反応
1 はじめに
2 芳香族ラジカル置換反応とSRN1反応
3 電子触媒芳香族C-Hアリール化反応
4 おわりに

第12章 直接カップリングによる多環芳香族化合物の合成
1 はじめに
2 二段階APEX反応
3 一段階APEX反応
4 APEX二量化反応
5 おわりに

第13章 直接カップリングによる多環ヘテロ芳香族化合物の合成
1 はじめに
2 当量反応から触媒反応への展開
3 適用範囲の拡大&最近の反応例
4 ロジウム触媒を用いた反応
5 おわりに

第14章 ポルフィリン類の直接官能基化
1 はじめに
2 ポルフィリンの反応性
3 β位選択的直接ホウ素化
4 β位選択的直接ケイ素化
5 β位選択的直接アリール化
6 β位選択的官能基化の利点を生かした機能性ポルフィリン合成
7 おわりに

第15章 直接カップリングの天然物及び生理活性化合物合成への応用
1 はじめに
2 分子内芳香環C-Hアリール化反応
3 分子間芳香族C-Hアリール化反応
4 芳香環のC-Hアルケニル化・アルキル化反応
5 sp3C-H結合のアリール化反応
6 おわりに

第16章 高性能直接アリール化重合触媒の開発とπ共役系高分子合成への応用
1 はじめに
2 高性能なDArP触媒の要件
3 DArP触媒の分類
4 DArPによる頭尾規則性P3HTの合成
5 DArPによるDAポリマーの合成
 5. 1 Fagnou条件を用いたDArPによる交互共重合体の合成
 5. 2 PO配位子L1を用いたDArPによるDAポリマーの合成
6 PO配位子L1の特異な重合促進効果
7 混合配位子触媒による基質適応範囲の拡大
8 おわりに

第17章 直接アリール化によるオリゴ及びポリチオフェン類の合成
1 はじめに
2 チオフェンの有機化学
3 チオフェンC-H結合でのカップリング反応
4 チオフェンオリゴマーのステップワイズ合成
 4. 1 位置選択的C-Hアリール化
 4. 2 分岐状オリゴチオフェン
5 位置規則性がhead-to-tail型に制御されたポリチオフェン合成
 5. 1 分岐オリゴチオフェンの重合
6 おわりに

第18章 直接アリール化重合による高分子半導体の合成
1 はじめに
2 有機電子・光デバイスを志向した高分子半導体の開発事例
3 高純度な高分子半導体の開発
4 高特性材料の合成と評価について
5 高分子半導体のより簡便な合成法の開発
6 おわりに

ISBN:9784781314211
出版社:シーエムシー出版
判型:B5
ページ数:212ページ
定価:80000円(本体)
発行年月日:2019年05月
発売日:2019年05月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PN