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青い瞳

著:岩松了

紙版

内容紹介

演出家・映画監督・俳優として活躍する岩松了が、
シアターコクーン・オンレパートリー2015のために書き下ろした最新戯曲。

戦場から帰ってきた兵士ツトムと彼を迎える父、妹、そして母。
戦場に行くまでの自分と、そして家族との遠い隔たりを抱えつつ、母の思いに応えようとするツトム。

ツトム──戦場で、塹壕に身を潜めている時、夜営のテントが息苦しくなって外に出て風を感じている時、ふと、あの時のおまえの青い瞳を思い出した……。悲しいでもない、嬉しいでもない……。どこかでその瞳に見られているような気がしていた……。

ミチル──戦争が終わった……。だから私たちには平和が訪れるはずよ。そうでしょう?

カオル──「母親が我が子をかわいいと言うかぎりこの世から戦争はなくなりませんよ。」あなたはそう言ったのよ。

「平和」の中に「戦争」はないのか。
岩松了が戦争の意味を静かに問う。

帰還兵ツトムを演じるのは、中村獅童。
妹役に前田敦子、妹の恋人役に上田竜也、ツトムの子供時代に信頼を寄せていた年上の男に勝村政信。
そして父役が岩松了、母役を伊藤蘭が演じる。

目次

◉目次
プロローグ
1 ブランコ
2 路地
3 アトリエ
4 道路
5 家庭・客間
6 その道
7 アトリエ
8 空き地
9 家庭
10 ブランコ
11 路地
12 家庭
13 空き地
14 父と母
15 ブランコ
16 何もない空間へ

上演記録
あとがき
プロフィール

著者略歴

著:岩松了
劇作家、演出家、俳優。1952年長崎県生まれ。
自由劇場、東京乾電池を経て「竹中直人の会」、「タ・マニネ公演」等、様々なプロデュース公演で活動する。
1989年『蒲団と達磨』で岸田國士戯曲賞、1994年『こわれゆく男』、『鳩を飼う姉妹』で紀伊國屋演劇賞個人賞、1998年『テレビ・デイズ』で読売文学賞、映画『東京日和』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。主な著書に『溜息に似た言葉』、『シダの群れ』、『食卓で会いましょう』、『シブヤから遠く離れて』、『ジュリエット通り』(ポット出版)など多数。

ISBN:9784780802221
出版社:ポット出版
判型:4-6
ページ数:216ページ
価格:2000円(本体)
発行年月日:2015年11月
発売日:2015年11月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ