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村山士郎教育論集

村山士郎教育論集 IV

生活を耕し、心を解き放つ生活綴方

著:村山 士郎

紙版

内容紹介

生活綴方は、日本の教師たちが生み出した世界に誇る教育方法です。しかし、六〇年代、形式的・技術主義的な指導に陥りました。それを批判した論文も収録しました。

目次

第一部 戦後生活綴方実践の源流
� 生活綴方実践は、今、何を深めるべきか
� 子どもが生活現実を見つめるということ
    ─ 鈴木久夫『京子よ泣くな』を読む ─
� まっすぐな心、伝われ愛
    ─ 津田八洲男の綴方文集に学ぶ ─
� ことばは人をつなぐ
    ─ 黒藪次男『ぼくこんなにかしこくなった』を読む ─
第二部 日本作文の会の作文教育論の批判的検討 
� 日本作文の会「一九六二年活動方針」をめぐる問題
� 戦後生活綴方の理論的課題
    ─ 矢川徳光の教育理論に学ぶ(覚え書き) ─
� 「推敲後の作品はその子の作品とは見なさない」指導は、推敲指導ではない
    ─ 江口季好氏の推敲論への疑問 ─
� 生活綴方における「ありのまま」とは、生活の事実のできうる限り正確な再現なのか
    ─ 岩本松子氏の村山批判に答える ─
第三部 現代の子どもと生活綴方実践の課題
� 生活綴方の新時代に向かって
� 教師たちの実践的模索から新たな指導観へ
Ⅺ 生活綴方実践における詩的表現の可能性
Ⅻ 現代の子どもと書きことば・表現をめぐる研究課題
終章 若い教師たちへ ─ 生活綴方のすすめ ─

著者略歴

著:村山 士郎
村山 士郎
1944年 山形県に生まれる
1977年 東京大学大学院教育学研究科博士課程修了、教育学博士。
2015年 大東文化大学名誉教授
現 在  大東文化大学非常勤講師 
主な著書 
『ロシア革命と教育改革』(労働旬報社、1980年)
『生活綴方実践論』(青木書店、1985年)
『素顔を見せない子どもたち』(大月書店、1988年)
『豊かさ時代の子どもと学校』(新生出版、1991年)
『子どもの心の叫びを聞け』(学陽書房、1994年)
『いじめの世界が見えてきた』(大月書店、1996年)
『子どもの攻撃性に潜むメッセージ』(柏書房、1999年)
『ソビエト型教育の形成と学校コミューン』(大月書店、1999年)
『現代の子どもと生活綴方実践』(新読書社、2007年)
『いじめで遊ぶ子どもたち』(新日本出版、2012年)
『子どもたちを再び戦場に送るな』(新日本出版、2014年)
『村山士郎教育…

ISBN:9784780712261
出版社:本の泉社
判型:A5
ページ数:293ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2015年08月
発売日:2015年08月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN