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詩人別でわかる 漢詩の読み方・楽しみ方 時代や作風で深める読解のコツ35

監:鷲野 正明

紙版

内容紹介

★ 詩人たちが生きた時代を知り、心の動きを追う。

★ 覚えておきたい読解のルールに加え、
『時代背景の遷り変り』や『詩人たちの人生』を
深堀して解説!

★ 三国六朝時代から唐・宋・明以降まで。

★ 陶潜・王勃・杜甫・王安石・高啓 ほか


◆◇◆ 監修者からのコメント ◆◇◆

漢詩漢文を学ぶ機会が少なくなり、
漢詩漢文不要論も一部に声高に叫ばれていますが、
一方で、ひそかに漢詩漢文を愛好する人がいて、
詩を身近に感じ味わっている人が
多くいることを知り、嬉しくなりました。

唐代では詩人は約三千人、作品は約五万首、
宋代では詩人は約一万人、
作品は約三〇万首残っています。

時代が降ればさらに詩人の数も作品の数も増えます。
日本でも近江朝から詩が作られ、
今日に至るまで多くの作品が残っています。
古今東西の漢詩人・漢詩作品は
どれほどあることでしょうか。
名作と言われる詩を読まずにいるのは
もったいないと思います。

何やら閉塞感の漂う昨今、
人が生きた証の詩や古典を読めば、
新たな発見があり、活力も湧くはずです。

詩を読んだり、古典に親しんだりと、
心に余裕を持ち続け、
潤いのある人生を送りたいものです。


◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆

☆ 第1部
漢詩とは
* 詩は情を詠うもの。
感動が無いところに詩は生まれない
* 漢詩の歴史を知りましょう
* 漢詩の種類を確認しましょう
~詩形について(古体詩と近体詩)~
* 古体詩とはどのような詩かを知りましょう
* 近体詩・絶句の規則を確認しましょう
・・・など

☆ 第2部
各時代の代表的な詩人の生涯と その詩の味わい方
【三国六朝時代】
≪隠者の生活を愉しむ陶潜の詩≫
* 理想の生き方を詠う詩を鑑賞する
・・・など
【唐王朝時代】
≪自分に正直すぎて人生を誤った天才・王勃の詩≫
* 望郷の念を詠う詩を鑑賞する
・・・など
【宋王朝時代】
≪表現力に優れる哲学者朱熹の詩≫
* 酔って豪快な気分を詠う詩を鑑賞する
・・・など
【明王朝時代】

≪江南の風景を愛した平易明快な高啓の詩≫
* 楽しい散歩を詠う詩を鑑賞する
【現代】
≪レトリックを駆使した魯迅の詩≫
* 教え子を失った悲しみを詠う詩を鑑賞する
・・・など

著者略歴

監:鷲野 正明
現在、国士舘大学文学部教授。
明清時代の文学を研究。
漢詩創作の指導も行う。
千葉県漢詩連盟ホームページに作詩講座「中級のための漢詩創作」を連載中。
NHKEテレ「吟詠」の作品解説を担当。

ISBN:9784780424645
出版社:メイツ出版
判型:A5
ページ数:144ページ
定価:1720円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年10月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC