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草原の掟

西部モンゴル遊牧社会における生存戦略のエスノグラフィ

著:相馬 拓也

紙版

内容紹介

数千年にわたって培われてきた遊牧民たちの「生活の知恵」を明らかにするフィールドワークの記録。
草原世界の暮らしの謎に挑む。




●著者紹介
京都大学 白眉センター 特定准教授 博士(農学)(野生動物研究センター受入) 

東京都日野市生まれ。ロンドン大学 東洋アフリカ研究学院(SOAS)修士課程修了、早稲田大学 大学院文学研究科博士後期課程 満期退学。カッセル大学エコロジー農学部Watercope Project客員研究員、早稲田大学高等研究所(WIAS)助教、筑波大学人文社会系助教を経て現職。

目次

序文

序章 遊牧民と草原の理ことわり 
     伝統知の継承と持続型コミュニティ

第Ⅰ章 草原を生き抜く術
     西部モンゴル遊牧民と生存戦略の伝統知

第Ⅱ章 家畜と暮らしを守る知恵
     気象災害“ゾド”への対処と家畜防衛

第Ⅲ章 カザフ遊牧民とアルタイ山脈の試練
     エスニックマイノリティと後発開発地の現状と課題

第Ⅳ章 遊牧民のライフヒストリーと家族の流儀
     ヤギ飼い一家にみるカザフ・コミュニティの家督と末子相続

第Ⅴ章 ヒツジとヤギを追う家畜放牧の技
     日帰り放牧と家畜統率術のヒューマン・エコロジー

第Ⅵ章 土地に刻むランドスケープの記憶
     在来カザフ語地名と土地利用観の民族地理学

参考文献
図表一覧
あとがき
索引

著者略歴

著:相馬 拓也
早稲田大学高等研究所(WIAS)助教。ロンドン大学 東洋アフリカ研究学院 (SOAS)修士課程修了、早稲田大学 大学院文学研究科博士後期課程 満期退学。カッセル大学エコロジー農学部Watercope Project客員研究員を経て現職。博士(農学)。モンゴル西部バヤン・ウルギー県,ホブド県で長期フィールドワークに従事。モンゴル西部アルタイ山脈、中央アジア、ネパールの牧畜社会・農山村を中心とした人文地理学、生態人類学、動物行動学、ヒトと動物の関係誌(HAI)などを専門とする。

ISBN:9784779516283
出版社:ナカニシヤ出版
判型:A5
ページ数:360ページ
定価:5600円(本体)
発行年月日:2022年01月
発売日:2022年02月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:NH