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内容分析の方法

第2版

著:有馬 明恵

紙版

内容紹介

メッセージ内容の客観的・体系的かつ科学的分析の技術を、コーディングシートとテキストマイニングの2つに分けて解説。秀逸な先行モデルを参照し、客観的・体系的かつ科学的に分析することで、論理的かつより魅力的・立体的な考察へと導く。

内容分析の理論をおさえたうえで問題設定・研究計画の立案から論文にまとめるまで、実際のプロセスに沿って詳しく解説する。




●著者紹介
有馬明恵
博士(社会学)
慶應義塾大学社会学研究科博士課程単位取得満期退学(1997年)
現職:東京女子大学現代教養学部教授
主要業績:
 テレビと外国イメージ(共著 勁草書房 2004)
 内容分析の方法(単著 ナカニシヤ出版 2007)
 メディアとジェンダー(共著 勁草書房 2012)
 テレビという記憶(共著 新曜社 2013)

目次

はしがき

第I部 内容分析研究のすすめ
第1章 内容分析からわかること
 1.1 内容分析はコミュニケーション研究において重要な実証研究である
 1.2 内容分析は質的な分析か,量的な分析か
1.3 内容分析の課題と対象
1.4 内容分析は何のために行うのか
1.5 内容分析からわかること,わからないこと
第2章 内容分析をするための準備
1.1 問題設定

第II部 コーディング・シートによる内容分析研究
第3章 コーディング・シートによる内容分析の手続き
3.1 研究計画の立案
3.1.1 研究(分析)対象の決定
3.1.2 サンプル抽出方法の決定
3.1.3 内容分析の方法の確立 
3.2 実査の手続き
3.2.1 研究目的,研究対象・分析単位の確認
3.2.2 コーダーへの委託
3.2.3 コーディング状況の確認
3.2.4 作業の終了
3.3 データ入力
3.3.1 入力するデータの種類の確認
3.3.2 データ入力の準備
3.3.3 データ入力とデータ・クリーニング
第4章 コーディング・シートによる内容分析のデータ分析事例
4.1 度数・割合の算出
4.2 χ2 検定
4.3 クラスタ分析
4.4 統計分析によらない分析
第5章 コーディング・シートによる内容分析の結果と考察のまとめ方
5.1 結果のまとめ方 
5.1.1 構成の検討
5.1.2 結果をいくつかのパートに分け見出しをつける
5.1.3 リードをつける
5.1.4 各パートの最後に結論を記載する
5.1.5 具体例を記載する
5.2 考察に書くこと
5.2.1 考察の構成とゴール
5.2.2 研究目的とその結論,それに加えて解釈
5.2.3 研究の学問的意義
5.2.4 研究の社会的意義
5.2.5 今後の展望
5.2.6 内容分析という方法論に対する貢献

第III部 KH Coder による内容分析研究
第6章 KH Coder による内容分析の手続き
6.1 計量テキスト分析が目指すもの
6.2 研究計画の立案
6.2.1 研究対象の選定とその入手方法の確認
6.2.2 データの準備
6.2.3 分析計画と研究スケジュールの作成
6.3 プロジェクトの作成
6.4 KH Coder での分析
6.4.1 頻出語のリストアップ
6.4.2 頻出する語の文脈確認
6.4.3 頻出語の共起ネットワークの作成
6.4.4 外部変数と語の関連性の検討
6.4.5 コーディングルールの作成とその後の分析
第7章 KH Coder による内容分析の結果のまとめ方
7.1 分析した順番で結果を書く
7.2 KH Coder のアウトプットである図表を活用する
7.3 オリジナルテキストを引用して書く
7.4 考察を加えながら書く
7.5 KH Coder を使用するにあたって

引用文献
付録1 理論・モデル紹介
付録2 内容分析が行われた卒業論文

あとがき
索  引

著者略歴

著:有馬 明恵
1968年生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。東京女子大学現代文化学部コミュニケーション学科准教授。
著書:『内容分析の方法』(ナカニシヤ出版,2007年)

ISBN:9784779515552
出版社:ナカニシヤ出版
判型:A5
ページ数:142ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2021年04月
発売日:2021年04月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JHB