医療心理臨床実践
心の専門家養成講座⑥ 「こころ」と「からだ」「いのち」を支える
編:森田 美弥子
編:金子 一史
内容紹介
医療分野での心理的支援の知識・技法や基本姿勢はもちろん他職種連携・地域連携,関連法規・制度を事例とともに解説する。
■編者
森田美弥子(もりた みやこ)
中部大学人文学部教授
金子一史(かねこ ひとし)
名古屋大学心の発達支援研究実践センター教授
臨床心理士・公認心理師
■監修
森田美弥子(もりた みやこ)
名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授
松本真理子(まつもと まりこ)
名古屋大学発達心理精神科学教育研究センター教授
金井篤子(かない あつこ)
名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授
目次
まえがき
第Ⅰ部 医療における心理的支援の基本
1 医療領域での役割と課題――関わり,支えるために
はじめに
「いのち」「からだ」と「こころ」の臨床
患者アイデンティティの功罪
多様な病態水準のクライエントとの出会い
他職種チームでの連携協働
心理職の専門性・独自性
2 医療従事者としての基礎事項
はじめに
医療倫理の四原則
日本の医療制度の特徴
医療保険制度
診療報酬
診療録などの記録について
第Ⅱ部 さまざまな医療現場における心理支援の実際
1 心理アセスメント
医療における心理アセスメントとは?
40代後半女性Bの事例
心理アセスメントのために,身につけるべき学習
2 NICU
NICUにおける心理臨床とは
NICUにおける心理職の役割
事例から学ぶNICU――超低出生体重児のAちゃんとのかかわり
最後に
3 小児科
はじめに
小児科におけるこころの診療
小児科に働く心理職に求められる知識と心構え
小児科心理における課題
小学生男児の事例
初学者へのメッセージ
4 児童・青年
はじめに
児童・青年の発達
児童・青年の精神科的問題(DSM-5に則って)
カウンセラーの仕事
カウンセラーの仕事の例――小学校3年生の事例から
むすびに代えて
5 成人(一般精神科)
はじめに
精神科病院における心理支援とは
病態の重い多様なクライエントたちとの多様な関わり方
病態の重いクライエントへの心理アセスメント
重篤な「こころ」の病を抱えたクライエントへの心理療法
おわりに――心理職のきのう・きょう・あした
6 高齢者
医療現場での現状
認知症の診断
代表的な認知症の分類
認知症の症状
認知症のアセスメント
回想法
心理教育
おわりに
7 アルコール・薬物
はじめに――アルコール・薬物問題の影響
アルコール・薬物問題の患者さんたち
アルコール・薬物問題からの回復と心の専門家の役割
おわりに
8 緩和ケア
「緩和ケア」とは
身体を病むという体験・苦痛
緩和ケア領域の特徴
心理職が活動する場所での事例――患者家族に関わる「器」
おわりに
9 復職支援
はじめに
40代前半男性の事例
復職支援の進め方――段階別のポイント/事例の解説
おわりに
10 リハビリテーション
はじめに
脳損傷とリハビリテーション
リハビリテーションチームにおける心理職の役割
おわりに
11 デイケア
はじめに
精神科デイケアとは
デイケアでの支援内容と仕事の実際
デイケアでの心理支援に求められる心構え
初学者へのメッセージ
第Ⅲ部 チーム医療と地域連携の実際
1 多職種協働
医療における多職種協働とは
心理職の動き方の実際
「多職種協働」における心理職の専門性
2 地域連携
はじめに
私自身の地域とのかかわり
地域共生社会について
地域連携――話し合いの場とテーマについて
地域連携の実際
日常業務での地域連携
連携で心がけていること
おわりに――地域連携の中で考えていること
第Ⅳ部 知っておきたい関連知識
1 関連法規・制度
医療における法規
精神医療と心理
医療観察法
その他理解しておくべき主な法律と制度
2 薬物療法の基礎知識
はじめに
向精神薬の薬理作用と薬物動態
向精神薬の分類と名称
向精神薬の種類と主な副作用
エビデンスに基づく薬物療法
向精神薬治療を行っている患者への心理的支援
身体疾患の治療薬による精神への影響
おわりに
第Ⅴ部 医療領域での学び――実習体験がどう生かされるのか
1 病院・クリニックに就職した立場から
精神科病院
総合病院
2 病院以外の現場に就職した立場から
児童養護施設
精神保健福祉センター
事項索引
人名索引
ISBN:9784779515248
。出版社:ナカニシヤ出版
。判型:B5
。ページ数:152ページ
。定価:3000円(本体)
。発行年月日:2021年07月
。発売日:2021年07月20日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MB。