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国語科教材研究の起点

素材と向き合うことの意義と視点

著:中條 敦仁

紙版

内容紹介

国語科授業において、有効な物語教材をいかに選び、また授業でどのように活用すべきか。
これからの国語科教育の役割を念頭に探究。



●著者紹介
中條敦仁(ちゅうじょう・あつし)
1973年 三重県生まれ
1996年 同朋大学文学部国文学科卒業
1998年 佛教大学大学院文学研究科修士課程国文学専攻修了
2001年 皇學館大学大学院文学研究科博士後期課程国文学専攻単位取得満期退学
2003年 皇學館大学にて博士(文学)を取得
2005年 皇學館高等学校常勤講師
2008年 皇學館高等学校教諭
2009年 皇學館大学教育学部助教
現 在 皇學館大学教育学部准教授
著 作 『教育の探求と実践』〔共著〕(皇學館大学出版部,2018年),『コミュニケーション論――ゆたかなコミュニケーションをめざして』〔共著〕(創文社,2006年),「草稿と定稿の本文異同を生かした深い学びを得るための発問――ごんぎつねの場合」(『皇學館大学教育学部学術研究論集』第1号,2019年),「強意の助詞に着目した『伊勢物語』「東下り」の学習指導」(『解釈』60巻,2014年),他

目次

序――これからの教師と国語科教育に求められること――

第1章 国語科重視に至る経緯と本書を貫く研究の主題

 1.1 研究の背景と課題
     ――Society5.0と学習指導要領改訂――

 1.2 めざすべき学びの姿と主体的・対話的で深い学びの構築
   
 1.3 社会人基礎力からみた国語科教育に求められること
   
 1.4 古典授業に対する課題と今後への期待
   
 1.5 本章の小括及び本書を貫く研究課題について

第2章 良質な素材を有用性のある教材に高めるための基礎的研究
  
 2.1 素材と教材の関係性
     
 2.2 児童・生徒の記憶に残る国語科教材
  
 2.3 素材研究の土台となる素材の解釈の具体的方法
  
 2.4 本章の小括及び素材研究の位置付けと重要度

第3章 国語教育学の領域における素材研究
     ――言語・読解・本文異同・古典文法――
 
 3.1 言語学習を進めるための基本的考え方
   
 3.2 体験を伴った語句の増加の必要性に関する一考察
     ――読み取り力向上のために――

 3.3 「対立・変化」と思考活動の起点の組み合わせによる物語読解構造の類型化
     ――類型を活用した対話的学習の実現への試論――  

 3.4 本文異同を活用した教材の実践的研究
   
 3.5 「強意」の語句に注目した心情変化の読み取り
     ――『伊勢物語』「東下り」の段について――

第4章 他領域の研究成果を活用した素材研究
     ――脚本・認知行動療法・テキストマイニング・和歌文学研究――

4.1 「ト書き」に着目した小学校国語科物語教材の授業
――朗読のための文章読解と発問について――
   
4.2 認知行動療法の考え方を応用した素材分析①
――演じ聞かせのための絵本分析の場合――
   
4.3 認知行動療法の考え方を応用した素材分析②
――小学校物語教材の分析と発問づくり――
   
 4.4 テキストマイニングを活用した教材分析の試み
――可視化による読みの起点設定の可能性――
 
 4.5 和歌文学研究の視点と中学校和歌授業の接点
――主体的学びを促すための基礎的研究――



結び――素材研究の全体像と素材と向き合うことの意義――


著者略歴

著:中條 敦仁
1973年 三重県生まれ
1996年 同朋大学文学部国文学科卒業
1998年 佛教大学大学院文学研究科修士課程国文学専攻修了
2001年 皇學館大学大学院文学研究科博士後期課程国文学専攻単位取得満期退学
2003年 皇學館大学にて博士(文学)を取得
2005年 皇學館高等学校常勤講師
2008年 皇學館高等学校教諭
2009年 皇學館大学教育学部助教
現 在 皇學館大学教育学部准教授
著 作 『教育の探求と実践』〔共著〕(皇學館大学出版部,2018年),『コミュニケーション論――ゆたかなコミュニケーションをめざして』〔共著〕(創文社,2006年),「草稿と定稿の本文異同を生かした深い学びを得るための発問――ごんぎつねの場合」(『皇學館大学教育学部学術研究論集』第1号,2019年),「強意の助詞に着目した『伊勢物語』「東下り」の学習指導」(『解釈』60巻,2014年),他

ISBN:9784779514937
出版社:ナカニシヤ出版
判型:A5
ページ数:232ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2020年09月
発売日:2020年10月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNT
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JNU
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:JNW