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日本思想の論理

著:伊藤 益

紙版

内容紹介

日本人には独自の論理がない。そのため日本哲学の成立は、西田幾多郎・田辺元をしても明晰な論理を確立するには至らず、一思潮にとどまっているという現代の思想状況に対し、一石を投じるために著された、著者長年にわたっての研究成果の集大成。西洋哲学・宗教・和歌等を縦横無尽に俯瞰し、日本人の論理を、「自己を完全に無に帰せしめる絶対的自己否定性の論理」とし、これこそが日本思想を筋道たてる論理たりうるとする。

目次

序章 問答法と形式論理
第1章 ヘーゲル哲学と西田哲学
第2章 田辺哲学と親鸞思想
第3章 絶対的自己否定性の論理
終章 理性主義的非理性主義批判
あとがき

著者略歴

著:伊藤 益
1955年 京都市に生まれる
1986年 筑波大学大学院博士課程哲学・思想研究科修了(文学博士)
現在 筑波大学人文社会学系教授
主要著書
『ことばと時間―古代日本人の思想』大和書房/『日本人の知—日本的知の特性』・『日本人の愛―悲憐の思想』・『「信」の思想―親鸞とアウグスティヌス』・『日本人の死―日本的死生観への視角』・『旅の思想―日本思想における「存在」の問題』以上北樹出版/『親鸞―悪の思想』集英社新書/『高橋和巳作品論―自己否定の思想』・『歎異抄論究』・『愛と死の哲学―田辺元』以上、北樹出版/『危機の神話か神話の危機か―古代文明の思想』筑波大学出版会/『鬱を生きる思想』・『自由論―倫理学講義』・『私釈親鸞』・『私釈法然』・『念仏者 蜂屋賢喜代』以上北樹出版

ISBN:9784779306198
出版社:北樹出版
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2019年12月
発売日:2019年12月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDHC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ