出版社を探す

始原と根拠の形而上学

著:冲永 宜司

紙版

内容紹介

いかにして物質から意識が生じるのか。物質と意識の断絶と、一方から他方が生じるという考えそのものを刷新し、意識の物質的な根拠という構図を再考した上で、存在一般の始原や根拠への問いを新たな角度から吟味する。著者長年の思索を呈示する試み。

目次

序論

第一部 心の根拠に向かって
 第一章 「生命」はどこにあるのか
 第二章 創発と生命概念
 第三章 心はなぜ形而上学の問題となるか
 第四章 経験の根拠はどこのあるか
 第五章 概念枠としての物質と心
 第六章 物心をめぐる諸概念の極限

第二部 形而上学の問はなぜ生じるか
 第一章 プラグマティズムと形而上学
 第二章 なぜ汎心論が帰結するのか
 第三章 私の消滅による自由
 第四章 無の成立条件
 第五章 問いの消滅

第三部 根拠と場所
 第一章 形而上学の問いと西田場所論
 第二章 場所論から見たニヒリズムの問題
 第三章 創発主義的生命論と場所論的生命論
 第四章 規則が立ち現れる場所
 第五章 矛盾と偶然

終章 存在の驚きとその消滅

著者略歴

著:冲永 宜司
1969年 東京生まれ
1998年 京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了 博士(人間・環境学)
専 攻 哲学・宗教哲学
現 在 帝京大学教授
著 書 『無と宗教経験―禅の比較宗教学的考察』創文社、2002年
    『心の形而上学―ジェイムズ哲学とその可能性』創文社、2007年
    『脳科学は宗教を解明できるか?-脳科学が迫る宗教体験の謎』(共著)春秋社、2012年
    『プラグマティズムを学ぶ人のために』(共著)世界思想社、2017年 ほか

ISBN:9784779305849
出版社:北樹出版
判型:A5
ページ数:456ページ
定価:4600円(本体)
発行年月日:2019年03月
発売日:2019年04月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDTJ