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フィギュール彩

映画原作派のためのアダプテーション入門

フィッツジェラルドからピンチョンまで

著:波戸岡 景太

紙版

内容紹介

アダプテーション≒映画化という現象を紐解く映画論!


自分の好きな小説が映画化されると聞いた時の、
期待と不安の入り混じった気持ちは
何なのか。

小説の「映画化」にはどのような手法があるのか。

映画化は「原作を後世に生き残らせる手段」か、
「原作を殺す」ものか。


現代アメリカの映画とその「原作」の関係性を、
「映像化不可能」と言われてきた
作家トマス・ピンチョンを専門とする著者が解説。


アダプテーションとは?
…『映画やテレビ番組や舞台用に、
小説あるいはそれに類する出典から
適用具現化された何らかの物』



★板書を見ながら講義を
受けているような、チャート図解
が分かりやすい!

★映画のスチール写真も掲載し、
文中で説明されている場面もすぐわかる!


作り手

コンテンツ

メディアb(書籍)

受け手の記憶と聴覚への刺激b
↓↓

反応b

原作へ


メディアb(書籍)


メディアa(映画)

受け手の視覚と聴覚への刺激a


反応a:……原作

目次

【主な目次/各章で扱う主要作品】
 
序 章 映画化とは原作化のこと

第1章 アダプテーションとトランスレーション

『ファイト・クラブ』『オン・ザ・ロード』
『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

第2章 原作者の反応

『ティファニーで朝食を』『帝国のベッドルーム』

第3章 アプロプリエーションと進化論

『アダプテーション』

第4章 インターテクスチュアリティの快楽

『華麗なるギャツビー』『キャチャー・イン・ザ・ライ』

第5章 長すぎる「原作」はどうすればいいのか

『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』
『シャイニング』『インヒアレント・ヴァイス』

第6章 アダプテーションの固有の瑕疵

終 章 原作が作者不詳となる日まで

付録 アダプテーション論リーディング・リスト

著者略歴

著:波戸岡 景太
はとおか・けいた
明治大学准教授。
千葉大学卒、慶應義塾大学大学院後期博士課程修了。
博士(文学)。ネヴァダ大学リノ校の客員研究員を経て現職。
主著に、
『ラノベのなかの現代日本』(講談社現代新書、2013年)、
文学評論『ロケットの正午を待っている』(港の人、2016年)。
『ピンチョンの動物園』(水声社、2011年)、
『コンテンツ批評に未来はあるか』(水声社、2011年)、
『動物とは「誰」か?』(水声社、2012年)、
『アメリカ文学入門』(共著、三修社・2013年)ほか。

ISBN:9784779170997
出版社:彩流社
判型:4-6
ページ数:213ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2017年10月
発売日:2017年10月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ATF