フィギュール彩
マグノリアの花
珠玉短編集
著:ゾラ・ニール・ハーストン
訳:松本 昇
訳:西垣内 磨留美
紙版
内容紹介
リアリティと民話が共存する空間!
その美しさに読者は強く共鳴する!
ハーストンは現代の多くの作家たちにインスピレーションを
与えた作家で文化人類学者。
アフリカ系アメリカ人女性としての精神や物語の手法は、
多くの作家が受け継ぎ、作品に活かされた。
ハーストンには長編『彼らの目は神を見ていた』
(新宿書房、1995)や『騾馬とひと』(平凡社、1997)があるが、
その魅力に読者が手軽に触れることができるのが、
ここに集めた短編。
表題の「マグノリアの花」は、川が語るという形式をとった
民話のようなつくりで、冒頭から詩的で絵のような情景に
引きこまれ、人物描写も戯画的な部分がある。
しかし父娘の衝突や民族を取り巻く複雑な感情の描写、
情感の把握の確かさ、そして民族の歴史をふまえた
作家の意識が見られ、たんなる民話とは片付けることができない。
目次
【内容】
(1)ジョン・レディング、船乗りになる
(2)お日様でいっぱい
(3)スパンク
(4)マグノリアの花
(5)イートンヴィルのあれこれ
(6)汗
(7)金メッキの75 セント
(8)征服者ハイ・ジョン
(9)法廷の良心
ISBN:9784779170683
。出版社:彩流社
。判型:4-6
。ページ数:197ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2016年06月
。発売日:2016年06月23日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB。