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フィギュール彩

演説歌とフォークソング

著:瀧口 雅仁

紙版

内容紹介

添田唖然坊らによる明治の演説歌から、吉田拓郎、
井上陽水、高田渡、そして清志郎らの
昭和のフォークソングにまで通底する「精神」を探る。

フォークソングのなかに流れる「精神」は古来より
日本人が持ち続けてきたものである。
多くの制約のなか多様な表現が生み出され、
資料も多く残る近代では、その精神は演説歌にて表出された。
演説歌を分析すると、フォークソングに近似したものがあり、
昭和のフォークソングのなかで、なぜ演説歌がリメイクされ
歌われたのかが見えてくる。
これらの表現にはどんな関連があり、共通性があり、
そのときの文化的背景には何があったのかを
考えることの重要性が見えてくる。
フォークの精神を根強いものにし、それを時代に合わせて
表出していったことを明らかにしていき、それを紹介する
のが本書の眼目である。

目次

(1)「フォークソングの誕生とその歴史的背景」
(2)「自由民権運動と演説歌」
(3)「時代を描いた社会派フォーク」
(4)「そのとき他の表現は」
(5)「叙事的表現から抒情的表現へ」

著者略歴

著:瀧口 雅仁
1971 年東京・三鷹生まれ。オフィスぼんが代表。
演芸評論家、演芸プロデューサー。
主な著者に『噺家根問』『落語の達人』(彩流社)、
『平成落語論』(講談社新書)、
『落語を観るならこのDVD』(ポット出版)、
『2009東京落語家名鑑』(小学館)等がある。
企画・編集した雑誌に『落語ワンダーランド』(ぴあ)、
『みんなの落語』(学研)、
『きく知る落語』(JTB パブリッシング)等がある。
CD落語シリーズ『落語名演集』(ポニーキャニオン)
のプロデュース、そして「特選落語会」を主催している。

ISBN:9784779170560
出版社:彩流社
判型:4-6
ページ数:152ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2016年04月
発売日:2016年04月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVP