フィギュール彩
演説歌とフォークソング
著:瀧口 雅仁
紙版
内容紹介
添田唖然坊らによる明治の演説歌から、吉田拓郎、
井上陽水、高田渡、そして清志郎らの
昭和のフォークソングにまで通底する「精神」を探る。
フォークソングのなかに流れる「精神」は古来より
日本人が持ち続けてきたものである。
多くの制約のなか多様な表現が生み出され、
資料も多く残る近代では、その精神は演説歌にて表出された。
演説歌を分析すると、フォークソングに近似したものがあり、
昭和のフォークソングのなかで、なぜ演説歌がリメイクされ
歌われたのかが見えてくる。
これらの表現にはどんな関連があり、共通性があり、
そのときの文化的背景には何があったのかを
考えることの重要性が見えてくる。
フォークの精神を根強いものにし、それを時代に合わせて
表出していったことを明らかにしていき、それを紹介する
のが本書の眼目である。
目次
(1)「フォークソングの誕生とその歴史的背景」
(2)「自由民権運動と演説歌」
(3)「時代を描いた社会派フォーク」
(4)「そのとき他の表現は」
(5)「叙事的表現から抒情的表現へ」
ISBN:9784779170560
。出版社:彩流社
。判型:4-6
。ページ数:152ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2016年04月
。発売日:2016年04月09日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVP。