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フィギュール彩

村上春樹は電気猫の夢を見るか?

ムラカミ猫アンソロジー

著:鈴村 和成

紙版

内容紹介

村上春樹の小説やエッセイには、なぜこんなにも猫が登場するのか?
そして、それを作品世界のなかでどのように昇華させているのか?
中国語訳にもなっている『村上春樹とネコの話』(彩流社)の著者が、ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』に沿って、村上ワールドのなかのSF的要素を狩猟。さらには、「村上=ネコ」のイメージを決定づけるアンソロジーとしても読み応えのある本書で、村上ワールドへ誘われたい!
著者は、最初期から村上論を展開している仏文学者です!

目次

は じ め に         
序 『村上春樹と猫の話』著者・鈴村和成先生インタビュー大綱  
Ⅰ 『羊をめぐる冒険』、あるいは電気猫の命名
Ⅱ 『ねじまき鳥クロニクル』、あるいは〈電話の電気猫〉はどこに?
Ⅲ 『スプートニクの恋人』、あるいは猫とすみれのフーガ
Ⅳ 『海辺のカフカ』、あるいは黒猫トロの変容
コーダ ニューヨークの「うずまき猫」
◎猫が登場する村上作品リスト
あとがき

著者略歴

著:鈴村 和成
Kazunari Suzumura
文芸評論家、フランス文学者、詩人。1944 年、名古屋市生まれ。
東京大学仏文科卒、同修士課程修了。横浜市立大学教授を経て、
同名誉教授。
村上春樹論に、『未だ/既に——村上春樹と「ハードボイルド・ワンダーダンド」』
(洋泉社)、『テレフォン——村上春樹、デリダ、康成、プルースト』(同)、
『村上春樹クロニクル』(同)、『村上春樹とネコの話』(彩流社)、
『村上春樹・戦記/『1Q 84』のジェネシス』(同)、
『紀行せよ、と村上春樹は言う』(未來社)他。
評論に、『境界の思考——ジャペス・デリダ・ランボー』(未來社)、
『小説の「私」を探して』(同)、『バルト——テクストの快楽』(講談社)、
『ランボー、砂漠を行く——アフリカ書簡の謎』(岩波書店
「岩波人文書セレクション」)、『書簡で読むアフリカのランボー』(未來社)など。
紀行作品に、『ランボーノスティーマー・ポイント』(集英社)、
『金子光晴、ランボーと会う——マレー・ジャワ紀行』(…

ISBN:9784779170270
出版社:彩流社
判型:4-6
ページ数:184ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2015年01月
発売日:2015年01月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ