空とアメリカ文学
編著:石原 剛
内容紹介
航空大国アメリカで育まれた、空をめぐる文学的想像力
ポーの気球小説からメルヴィルに潜む空への想像力、
トウェインの空や宇宙を巡るファンタジー、
ガーンズバックの宇宙飛行、イニャリトゥの宙空、
飛行文学に欠かせないサン=テグジュペリ、
アン・モロウ・リンドバーグ、そしてフォークナー、カーヴァー、
パワーズ、ソーンダーズ等、21世紀の現代アメリカ作家へ──。
目次
序章 (石原 剛)
第1章 空飛ぶ時代の墜落の夢想
──ポーの気球譚「ハンス・プファールの無類の冒険」
(西山けい子/関西学院大学文学部教授)
第2章 メルヴィルの海・メルヴィルの空
──19世紀アメリカの空間認知と21世紀の地球
(下河辺美知子/成蹊大学名誉教授)
第3章 気球乗りの視線、反転するパノラマ
──マーク・トウェインの『トム・ソーヤの外国旅行』を読む
(細野香里/慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程)
第4章 マーク・トウェインの空への憧れ
──気球物語から宇宙のファンタジーへ
(有馬容子/敬愛大学国際学部教授)
第5章 宙空都市マンハッタン
──ガーンズバック、テスラ、イニャリトゥ
(巽孝之/慶應義塾大学文学部教授)
第6章 空と大地から、砂漠と宇宙へ
──サン=テグジュペリ作品における飛行のテーマ
(藤田義孝/大谷大学文学部教授)
第7章 空を飛ぶということ
──アン・モロウ・リンドバーグの東アジア飛行
(石原 剛)
第8章 空のフォークナー文学
──『標識塔〈パイロン〉』をめぐるプリントカルチャーについて
(山根亮一/東京工業大学リベラルアーツ研究教育院
環境・社会理工学院社会・人間科学系准教授)
第9章 レイモンド・カーヴァーの空
──あるいは、空を舞う文学
(橋本安央/関西学院大学文学部教授)
第10章 ロードから共感、資本から監視へ
──21世紀小説における「空」
(藤井 光/同志社大学文学部教授)
ISBN:9784779125980
。出版社:彩流社
。判型:4-6
。ページ数:320ページ
。定価:3200円(本体)
。発行年月日:2019年09月
。発売日:2019年09月14日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB。