フクシマ・抵抗者たちの近現代史
平田良衛・岩本忠夫・半谷清寿・鈴木安蔵
著:柴田 哲雄
紙版
内容紹介
福島第一原発事故の被災地である、
南相馬市小高区、双葉郡双葉町や富岡町には、
いまこそ注目したい4人の抵抗者と言える人物がいた!
社会運動家で農民運動に半生を捧げた平田良衛(1901‐76)、
反原発運動の草分け的存在から政治家となり
最後は「転向」した岩本忠夫(1928‐2011)、
実業家で郷土開拓に半生を捧げた半谷清寿(1858‐1932)、
日本国憲法の実質的な起草者として知られる鈴木安蔵(1904‐83)
――。
それぞれに厳しい時代の波にもまれて生き、挫折も味わった
人生の軌跡と思想的営為から、現在への教訓を読み解く。
それぞれの人物がもし今生きていたら、原発事故に対して
どのような立場をとったかを、
それぞれの思想的ロジックを踏まえて推測する
というユニークな試みも行なう。
現在の問題を起点に近現代史を振り返る異色で秀逸な評伝!
目次
はしがき 筆者にとっての原発事故
第1章 平田良衛
――南相馬市小高区に根差した農民運動家
第2章 岩本忠夫
――双葉町の酒屋の主人の反原発と「転向」
第3章 半谷清寿
――富岡町夜ノ森に根差した警世家
第4章 鈴木安蔵――南相馬市小高区出身の
日本国憲法の実質的な起草者