日本で初めてのハーブ農園 天然香料の力
著:宮﨑 泰
写真:関戸 勇
内容紹介
鹿児島県指宿市(いぶすきし)、
開聞岳(かいもんだけ)の
ふもとに1万8000坪にも及ぶ
広大なハーブガーデンがある。
福沢諭吉の門下、宮﨑大三郎が福沢に勧められ、
1902年(明治35年)に夫婦で欧米視察に出かけ、
英国の庭園に魅了されたことから
農園の歴史が始まる。
大三郎は本書の著者・宮﨑泰の祖父にあたる。父の兄も
珍しい植物のプラントハンターという植物一家。
著者は20代で天然ハーブの宝庫・ペルーに渡り
10年近く生活する中で、
大変貴重な数々のハーブが
人々の暮らしにとけ込む文化と出会う。
祖父の代から受け継ぐ精神と本場ペルーが
著者にハーブの「ほんもの」を教えてくれた。
ちまたにアロマやハーブがあふれる今こそ、
ほんものを伝え、残したい。
美しすぎるカラー写真とあたたかい驚きに
満ちたエッセイで、一流のハーブを感じて知る本。
目次
内容(抜粋)
第Ⅰ部 ペルーがハーブを教えてくれた
(Ⅰ) ハーブ園のはじまり
祖父・欧米視察の旅
父はハーブハンター
ハーブ栽培のはじまり
ハーブは牛車にのって
芳樟
パチョリーとヴェチバーの試験栽培
香水風呂と蒸留工場
香りのすべり台
ハーブが豚汁に
すかんぽ
(Ⅱ) ぺルーへ
いざペルーへ
ニックネームはコリアンダー・ヤスシ
蛙のスープ
カモマイルティー
ペルー式ハーブ・ティー
学生生活
リマ市の中央市場
リマの街角で
インカ・コーラ
アマゾニア
タルマ市の花絨毯とジュネ街道
中南米のマリーゴールド
アマノ博物館を手伝う
インカのハーブ
博物館での仕事①
博物館での仕事②
ディル&フェンネル
タバコの話
トウガラシの国、ボリビア
チリへ
さらばペルー
種子蒔きの実験
ほおずきと果物時計草
年初めはハーブから
ハーブをついばむ小鳥たち
ヨモギ餅
鼻の訓練
高級ハーブ
外国人からの直伝
嗅ぎ薬
ハーブ染の大島紬
ポットハーブ
萬花図鑑のハーブたち
切手の中のハーブ
第Ⅱ部 ハーブ図鑑
コリアンダー
ディル
フローレンス・フェンネル
イタリアン・パセリ
チャーヴィル
ローズマリー
セイジ
タイム
オレガノ
バジル
レモングラス
カモマイル
ボリジ
アーティチョーク
ローゼル
ペパーミント
ラヴェンダー
ゼラニュウム
ジャスミン
芳樟