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彩流社ブックレット

市民とつくる調査報道ジャーナリズム

「広島東洋カープ」をめざすニュース組織

編著:渡辺 周
編著:花田 達朗
編著:大矢 英代

紙版

内容紹介

ワセダクロニクルが目指すのは、広島東洋カープである。

カネがなくユニフォームも満足に準備できない
ハラハラする船出でも、市民が鍋を抱えて募金を募った。
選手たちは原爆の荒野から立ち上がった市民と一体となって
力をつけ、ジャイアンツを倒すまでになった。

ワセクロにもカネがない。
政府や大企業に挑むのは時化た大海に小舟で漕ぎだす
ようなものかもしれない。
しかし強い調査報道の組織をつくるのは、
社会を変えたいと強く願う市民だ。

「フェイクニュースと忖度が充満する世の中を一変したい」。
そんな思いを抱く市民と手を携えることから始めたい。

ワセクロとカープのファンはきっと気が合う。
本を出版したら、両ファンの交流イベントも企画したい(?)。

ワセクロが2017年4月に刊行した
『始動! 調査報道ジャーナリズム』の第二弾!


「調査報道ジャーナリズムとは徹頭徹尾、
「権力の監視」を使命とする。
尊厳が傷つけられ、侵され、奪われている人々の状況を
発掘し、直視し、
事実によってその現実をパブリックに向かって
暴露していくのだ
(『始動! 調査報道ジャーナリズム』より)」

目次

内容

第Ⅰ部 市民との対話――ジャーナリズムは誰のものか
(渡辺周、花田達朗、市民)

第Ⅱ部 調査報道ジャーナリズム・世界の最前線から
(マーク・ハンター;GIJN=
国際調査報道ジャーナリズムネットワーク
創設メンバー)

著者略歴

編著:渡辺 周
わたなべ・まこと
1974年神奈川県生まれ。ワセダクロニクル編集長。
朝日新聞記者時代は特別報道部などで調査報道を担当する。
高野山真言宗の資金運用や製薬会社の
医師への資金提供の実態などを報じたほか、
原発事故後の長期連載「プロメテウスの罠」取材チーム
の主要メンバーとして、高レベル核廃棄物のテーマにした
「地底をねらえ」などを執筆。
共著等に
『プロメテウスの罠3 福島原発事故、新たなる真実』
『プロメテウスの罠6 ふるさとを追われた人々の、魂の叫び!』
( 以上、学研パブリッシング)、
『始動! 調査報道ジャーナリズム』(編著、彩流社)。
編著:花田 達朗
はなだ・たつろう
1947年生まれ。山口県出身。
早稲田大学教育・総合科学学術院教授。
早稲田大学政治経済学部卒業、
ミュンヘン大学大学院博士課程満期退学。
東京大学大学院情報学環教授、学環長を経て、
2006年から現職。
2007年より早稲田大学ジャーナリズム教育研究所所長、
2015年より同大学ジャーナリズム研究所所長を務める。
専門は社会学、メディア研究、ジャーナリズム研究。
ジャーナリスト養成教育も行なってきた。
単著に『公共圏という名の社会空間
-公共圏・メディア・市民社会』(木鐸社)、
『メディアと公共圏のポリティクス』(東京大学出版会)、
共著等に
『調査報道ジャーナリズムの挑戦
ー市民社会と国際支援戦略』(旬報社)、
『始動! 調査報道ジャーナリズム』(編著、彩流社)
など。
編著:大矢 英代
1987年生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学ジャーナリズム研究所招聘研究員、ワセダクロニクルシニアリサーチャー。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了(ジャーナリズムコース)。2017年3月まで琉球朝日放送記者兼番組ディレクター。琉球朝日放送では米軍人軍属の事件事故や日米地位協定、辺野古新基地建設問題などを取材、『テロリストは僕だった-沖縄・基地建設反対に立ち上がった元米兵たち』(2016年)でテレビ朝日のテレメンタリークール賞とテレメンタリー年間優秀賞、『この道の先に-元日本兵と沖縄戦を知らない私たちを繋ぐもの』(同)でテレビ朝日PROGRESS賞優秀賞を受賞。

ISBN:9784779123368
出版社:彩流社
判型:A5
ページ数:107ページ
定価:1000円(本体)
発行年月日:2017年07月
発売日:2017年07月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNTP2