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ブロンテ姉妹 エッセイ全集

ベルジャン・エッセイズ

編:スー・ロノフ
訳:中岡 洋
訳:芦澤 久江

紙版

内容紹介

ブロンテ姉妹の空白を埋める、ブリュッセル留学時代に
書かれたシャーロットとエミリの若き日の貴重なエッセイ集!

1842 年、25 歳のシャーロットと23 歳のエミリは、
ベルギーのブリュッセルへ留学した。
「彼女たちは勉強したいと思っていた。勉強したかったのだ」
ギャスケルが記したように、
この姉妹は留学先のエジェ寄宿女学院で心を鬼にして勉強した。

ブロンテ姉妹のどの伝記にもブリュッセル留学の事実は
記してあるが、散逸したエッセイの全貌は分からなかった。
フランス語で書かれた留学時代のエッセイを丹念に収集し
英語に翻訳された本書は、“ブロンテ姉妹の空白” を埋める
ブロンテ研究必携の大著である。

本書で明かされる、留学先の寄宿所学院での生活を描いた
貴重なエッセイには、後年、世界文学史上に燦然と名前を
刻んだ姉妹の才能の源泉が窺える。

目次

まえがき
謝辞
序文
年譜
編集方法

●エッセイ
インド人寡婦の犠牲(シャーロット)
病気の娘/貧しい娘(シャーロット)
野営の晩祷/船上の晩祷(シャーロット)
巣(シャーロット)
神の無限性(シャーロット)
猫(エミリ)
ウーデナルドの抱囲(エミリ)
ウーデナルドの抱囲(シャーロット)
アン・アスキュー 模擬文(シャーロット)
落葉(シャーロット)
手紙(わたしの親愛なジェイン)(シャーロット)
ナポレオンの死(シャーロット)
          など、28 編のエッセイを収録。

アペンディクス
原稿所蔵リスト
エッセイ言語タイトル
書誌
索引
訳者あとがき

著者略歴

編:スー・ロノフ
Sue Lonoff.
The Belgian Essays.
Charlotte Brontë, Emily Brontë, Sue Lonoff de Cuevas
(edited and translated by Sue Lonoff)
訳:中岡 洋
なかおか・ひろし
ブロンテ研究の日本における第一人者
早稲田大学第一文学部英文科卒業。
同大学文学研究科英文学専攻博士課程満期退学。
英国Cambridge 大学客員研究員。
茨城大学講師、成蹊大学助教授、教授を経て駒澤大学教授。
2004 年定年退職。元ブロンテ協会会長。
主な著書に、『エミリ・ブロンテ論』(国文社)、
『ブロンテ姉妹 その知られざる実像を求めて』
(日本放送出版協会)、
『「ジェーン・エア」の作者って、どんな人?』(彩流社)、
訳書に『T・S エリオット詩論集』(共訳、国文社)、
『嵐が丘』(共訳、みすず書房)、
『シャーロット・ブロンテ書簡全集』(彩流社)など多数。
訳:芦澤 久江
あしざわ・ひさえ
静岡英和学院大学短期大学部教授。
ブロンテ、児童文学、比較文化、ヴィクトリア朝文化などを研究。

ISBN:9784779122330
出版社:彩流社
判型:A5
ページ数:752ページ
定価:8000円(本体)
発行年月日:2016年06月
発売日:2016年06月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DS