白い鯨のなかへ
増補版
メルヴィルの世界
著:千石 英世
内容紹介
幻の名著ついに復刊
著者20歳代30歳代のメルヴィル論に増補すること6編、『白鯨』の作者メルヴィルに肉薄する批評精神の火花、ここに!『神の沈黙』(寺田建比古)とともにわが国の戦後メルヴィル論の代表に数えられる千石英世『白い鯨のなかへ』!
その増補決定版の出現である。
グローバル化と反グローバル化の相剋の現在だからこそ、
改めてメルヴィルを読み直す!
『白鯨』(講談社文芸文庫)の訳者が満を持して、
旧版(南雲堂刊)から25 年振りに、
「メルヴィル通底器『マーディ』論」、「『クラレル』断想」などを増補し、
新たに「なぜ、今、メルヴィルなのか?」を書き下ろす、
メルヴィル論の決定版!
※2015 年6 月には慶應義塾大学にて「国際メルヴィル学会」
という世界規模の学会も行われ、
世界中のメルヴィル学者が日本へ押し寄せてきます。
※2014 年12 月に、ミネルヴァ書房の「シリーズ もっと知りたい世界の名作」『白鯨』を
編著書として出したばかりの著者本ですので、
併売するなど展開を期待致します。
目次
◎まえがき なぜ、いまメルヴィルなのか、『白鯨』なのか?
◎裏返された鯨『詐欺師』
◎白い鯨の構造図『白鯨』1
◎イシュメールの帰還『白鯨』2
◎夢の果てへの航海『マーディ』1
◎終りなきおわり『マーディ』2
◎メルヴィル通底器『マーディ』3
◎ペルソナとキャラクター「ホーソンとその苔」と短篇
◎極北の重力『ピエール』
◎隠喩の抱擁『ビリー・バッド』
◎『クラレル』断層
年譜/著作一覧/注/初出一覧/あとがき/新版に寄せて
ISBN:9784779121234
。出版社:彩流社
。判型:4-6
。ページ数:343ページ
。定価:3500円(本体)
。発行年月日:2015年05月
。発売日:2015年05月25日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB。