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父・水上勉をあるく

文:窪島 誠一郎
写真:山本 宗補

紙版

内容紹介

戦時中に離別し、戦後三十余年をへて奇跡の再会を果たした
父水上勉(作家)と子窪島誠一郎(戦没画学生慰霊美術館「無言館」館主)。
 父死して十年、子は自らも共有する弱者への眼差し、反戦、反核への
思いを綴る「水上文学」を辿る旅に出た。
 『飢餓海峡』の舞台である北海道岩内から、『雁の寺』・『越前竹人形』
誕生の地である京都、若狭の里まで、
父の名遺文に自らの作品をも添えつつ、父水上勉が生きた時代と風土を
訪ねる子誠一郎の姿を、
人間の「生」の真実をみつめてやまないフォトジャーナリスト山本宗補の
カメラが迫った異色の写真集。

 「無言館」の前で・・・
・・・水上勉の郷里・福井県大飯郡・若狭の集落をあるく

目次

旅する父子/京都/余呉湖/若狭/小浜/
雷電海岸/東中野・柏木五丁目/鶯谷駅ふきん/
明大前/明大前・キッド・アイラック・アート・ホール/
成城/北御牧・水上山荘/信濃デッサン館/
無言館/旅は終わらず

著者略歴

文:窪島 誠一郎
くぼしま・せいいちろう
一九四一年東京生まれ。印刷工、酒場経営などを経て、六四年、
東京世田谷に小劇場の草分け「キッド・アイラック・アート・ホール」を設立。
七九年、長野県上田市に夭折画家のデッサンを展示する
私設美術館「信濃デッサン館」、九七年に戦没画学生慰霊美術館「無言館」
を設立した。
執筆活動では実父・水上勉との再会を綴った『父への手紙』(筑摩書房)が
NHKテレビドラマ化。
主著:『信濃デッサン館日記・Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ』(平凡社)、
『漂泊・日系画家野田英夫の生涯』(新潮社)、『石榴と銃』、
『鬼火の里』(集英社)、『無言館ものがたり』、『無言館の青春』(講談社)、
絵本『約束』(アリス館)、『「無言館」への旅』、『父 水上勉』、
『母ふたり』(白水社)など多数。
受賞歴:第四十六回産経児童出版文化賞、
第十四回地方出版文化功労賞、第七回信毎賞、
第十三回NHK地域放送文化賞を受賞。
「…
写真:山本 宗補
やまもと・むねすけ
一九五三年長野県生まれ。フィリピン、ビルマなど軍事政権下の
民主化闘争を取材。
近年は、老い、原発・福島、戦争の記憶の取材を続ける。
主著:『鎮魂と抗い――3・11後の人びと』、
『戦後はまだ…刻まれた加害と被害の記憶』(彩流社)他多。

ISBN:9784779120978
出版社:彩流社
判型:A5
ページ数:144ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2015年07月
発売日:2015年07月06日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ