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静穏の書

白い街、リスボンへ

著:杉田 敦

紙版

内容紹介

そこは、静かで、穏やかな場所のはずだった──

リスボンに魅せられたひとりの美術批評家による写真集。

90年代から毎年訪れている白い街リスボンのモノクロ写真80点と、
1755年11月1日のリスボン大震災と2011年3月11日を往還しながら
つづられる、詩でもあり思索でもあるテキスト。

タイトルの『静穏の書』(livro do de+desassossego)は、
ポルトガルの詩人、フェルナンド・ペソア(1888-1935)の
『不安の書』(livro do desassossego) からとられたものである。

◉著者とポルトガルとの関係◉
20年近くにわたりポルトガルを訪れている。ポルトガルの近現代の芸術表現、
背景となる思想、社会動向についてまとめた著作『白い街へ』(彩流社、02)、
『アソーレス、孤独の群島』(彩流社、05)のほか、
ポルトガル人建築家アルヴァロ・シザの展覧会『一本の線の豊かさへ』(02)、
女子美アートミュージアムでは
ポルトガルの現代美術展『極小航海時代』(10)を企画し、
後者は韓国芸術総合学校(KARTS)の美術館に巡回している。
こうした活動が認められ10年、ポルトガルの文化勲章に相当する
“da Ordem do Merito”を受賞。
今回、従来より発表してきたポルトガルの写真【展覧会
『白い街へ──a cidade branca』02、渋谷ロゴスギャラリーなど】を
作品集化するに併せて、日本とポルトガルを往還するものとしての詩を
書き下ろした。

著者略歴

著:杉田 敦
atsushi sugita.
美術批評家、女子美術大学教授。
【著書】『白い街へ──リスボン、路の果てるところ』(彩流社、2002)、
『アソーレス、孤独の群島──ポルトガルの最果てへの旅』
(彩流社、2005)のほか、
『ナノ・ソート──現代美学、あるいは現在美術で考察するということ』
(彩流社、2008)、『アートで生きる』(美術出版社、2010)、
『アート・プラットフォーム』(共編、美学出版、2010)など。

ISBN:9784779120794
出版社:彩流社
判型:4-6
ページ数:144ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2015年01月
発売日:2015年01月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WFA
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:AJC