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スペイン文化入門

著:佐々木 孝
編:碇 順治

紙版

内容紹介

世界史の中のスペイン、スペイン史の中の精神、思想史としてのスペイン、
スペイン的なものとは……。
 スペイン語、スペイン思想の“大御所”ともいうべき著者が、
スペインへの関心が高まっていた1970 年代半ばから、
スペインやスペイン文化の魅力と問題性を伝えるべく、各紙誌に発表した
文章をまとめた滋味溢れる多面的な文化論。
キリスト教文化とイスラム文化、近代ヨーロッパの“辺境”の孕んだ精神の諸相!

目次

第1章 われわれにとってスペインとは何か
1、スペイン文化の二つの頂点
2、スペインについて書くことは泣くことである
3、自由教育学院   4、スペイン科学論争
5、内面への道    6、夢想から現実へ
第2章 新しいスペイン像の模索
第3章 スペイン、その重層性の魅力
第4章 スペイン的「生」の思想
1、スペイン的生の思想(現代から黄金時代を読む前提として)
2、葛藤の時代(三つの宗教・文化の融合と葛藤)
3、人文主義と神秘思想(黄金時代の華)
4、新大陸発見(その思想的意味)
第5章 スペイン文化論を補完する二つの作業仮説
第6章 ドン・キホーテとスペイン精神
第7章 セルバンテス『ドン・キホーテ』
第8章 フランコ以後の新しい日々 
第9章 民族とその風土
第10 章 パロスの港 もう一つの地中海への出口
第11 章 ゴヤまたは楽園のアダム

著者略歴

著:佐々木 孝
一九三九年 北海道帯広市に生まれる。
上智大学イスパニア語科卒業、同文学部哲学科卒業。
清泉女子大学、常葉学園大学、東京純心女子大学教授。
その間、東京外国語大学、駒沢大学、法政大学、早稲田大学などで
非常勤講師。人間学、比較文化論、スペイン語、スペイン思想
など担当。
●著・訳書
『ドン・キホーテの哲学――ウナムーノの思想と生涯
講談社現代新書』(講談社)、『スペイン黄金時代』(共著、NHK出版)、
『プログレッシブ  スペイン語辞典』(共編、小学館)、
『原発禍を生きる』(論創社)、オルテガ『個人と社会』(共訳、白水社)、
ウナムーノ『生の悲劇的感情』(共訳、法政大学出版局)、
マダリアーガ『情熱の構造』(共訳、れんが書房新社)、
ライン・エントラルゴ『スペイン一八九八年の世代』
(共訳、れんが書房新社)、カロ・バロッハ『カーニバル』(法政大学出版局)、
ビトリア『人類共通の法を求めて』(岩波書店、一九九三年)など。

ISBN:9784779120619
出版社:彩流社
判型:4-6
ページ数:217ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2015年05月
発売日:2015年05月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1DSE