東京の「坂」と文学
文士が描いた「坂」探訪
著:原 征男
編著:瀧山 幸伸
紙版
内容紹介
“坂学会”会長、副会長らによる「坂学」の入門書。
漱石、一葉、荷風、三島由紀夫、宮部みゆき……
かつての東京市の坂は多くの文士に愛され、その作品に登場してきた。それらの坂の中から代表的なも
のを取り上げ、坂と文芸と地誌をひも解く、東京人必修の教養“坂本”!
地図・写真多数 <資料>東京の坂一覧付
※坂学会
2005 年発足。「坂学」の確立を目指し、研究、寄稿、フィールドワーク、講演
など活発に活動中。「全国 坂のプロフィール」は日々更新され、坂愛好家必見
の内容。詳しくは坂学会ホームページで。
目次
【収録内容】
・森田草平、平塚らいてうの二人が眺めた中坂上と周辺の坂道
・宮部みゆき『平成お徒歩日記』の見附探し
・番町の坂道を歩く
・東京を代表する坂道・三宅坂とその周辺
・伯母の背中で見た神田祭、中勘助の『銀の匙』
・学生の街、駿河台を歩く
・愛宕山から三田の台地へ
・高輪台の坂道
・二人の闇秀作家の舞台、鳥居坂
・麻布の坂を上り下りする
・永井荷風・偏奇館周辺の坂道
・軍隊の町赤坂と今の赤坂
・風情のある荒木町と周辺の坂道
・妖怪と霊の蜘切坂
・四ツ谷から信濃町へ
・切支丹坂の源流を探る
・『太陽のない街』の舞台・千川どぶと周辺の素敵な坂道
・本郷の坂と文豪
・東北線沿いの坂道の変化による子規の散歩道の消失
・谷中の坂道を訪ねる
・漱石『夢十夜』と坂の心理学
◇東京の坂一覧