日本人の聖地のかたち
熊野・京都・東北
著:大東 俊一
紙版
内容紹介
日本の「聖地」はどのように形成されたのか──
神道系の自然崇拝、山岳信仰、仏教信仰、祖霊信仰・祖先崇拝……
日本の「聖地」は複数の宗教的要素が重層的に融合して、歴史的に形成されてきた。
日本の「聖地」がどのように形成されたのか、その歴史的断面に焦点をあて、日本人の持つ宗教の特性を浮かび上がらせる。
目次
第1章 熊野
熊野三山の神々/熊野三山の形成
熊野の神々の原像/始原的な霊力
第2章 花の窟神社の御綱掛け神事
御綱掛け神事/日本書紀の記述をめぐって
『いほぬし』の記述をめぐって
平安時代末期から中世の花の窟
近世における花の窟/「花の窟」の祭祀の原像をめぐって
第3章 京都の「六地蔵めぐり」
現在の「六地蔵めぐり」/「六地蔵めぐり」の起源
中世の「六地蔵めぐり」/江戸時代の「六地蔵めぐり」
現在の「六地蔵めぐり」の成立について
第4章 六道の辻と「六道まいり」
六道の辻/鳥辺野/精霊迎え
精霊迎えとしての「六道まいり」
「六道まいり」の起源/小野篁伝説
第5章 会津高野山八葉寺の「冬木沢詣り」
「祖霊集会の霊場」としての八葉寺/納骨風習と御霊迎え
巫女の役割/死者供養としての「冬木沢詣り」
第6章 山寺(立石寺)の死者供養
「奥の高野」/庶民による死者供養の形態/祭礼
オナカマ(口寄せ巫女)/多様な死者供養の習俗の形成
ISBN:9784779119606
。出版社:彩流社
。判型:4-6
。ページ数:192ページ
。定価:2000円(本体)
。発行年月日:2014年01月
。発売日:2014年01月20日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRAX。