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ベルリン 分断された都市

著:ズザンネ・ブッデンベルク
著・画:トーマス・ヘンスラー
他訳:エドガー・フランツ

紙版

内容紹介

ドイツ分断のリアル!冷戦による分断を最も顕著に体現した都市、ベルリン市民の日常を5つのエピソードで明かす。
ベルリンの壁は28年間に渡って東西ベルリンを分断し、友達や家族を引き裂いていた。文字だけでは伝わりづらい同時代を生きた人々の生の声と時代の空気を、わかりやすく、リアル伝える、ビジュアル歴史読み物。ドイツでも若い世代に向けた歴史モノとして好評。五つの物語で紹介された場所の足跡を辿る旅もできる。続編として「ゲバラ」「ゾルゲ」「カストロ」など企画中!

目次

各ストーリーの概要(すべて実話に基づく)
第1話
ある若い女性が、偽造したパスポートで東ドイツからの出国を試みる。
第2話
ある逃亡者が東西国境で射殺される。
第3話
ある一家が、ベルリンの壁の近くにある東ドイツ政府の庁舎内に隠れ、夜中に屋上から自作の空中ケーブルを西側に這わせ、逃亡を画策する。
第4話
ある若い男性が秘密裡に国境の施設の写真を撮影したため、国家公安局(シュタージ)に逮捕される。
第5話
ある東ベルリンの高校生の誕生日の夜に、ベルリンの壁が崩壊し、初めて西側へ足を踏み入れ……。

漫画の間の五つの解説概要
1.分断されるドイツとベルリン
ドイツの分断および壁の建設の背景
2.国境での死
国境で、死体となって発見され逃亡者の話。
3.閉じ込められている
西側へいくことができない閉じ込められた東ドイツの人々の気持ちと、西側への逃亡について。
4.我々はヒーロになることができる
1987年に西ベルリンのドイツ帝国国会議事堂の前でデヴィッド・ボウイのコンサートが開かれたとき、東ベルリンまで音楽が響き渡った。音楽好きな東ドイツの若者は、できるだけベルリンの壁の近くまで寄ろうと試みるが国家公安局に逮捕される……
5.革命
ベルリンの壁の崩壊へと導いた革命について。

著者略歴

他訳:エドガー・フランツ
1971年ドイツ・デュイスブルク生まれ
1999年デュイスブルク大学 大学院東アジア地域研究科修士課程修了
2004年東北大学大学院文学研究科人間科学専攻博士課程修了
現在:神戸市外国語大学 准教授、日本語でも講義を担当中。「ヨーロッパ文化論」では歴史漫画も教材として活用。
共訳書に『100のトピックで知るドイツ歴史図鑑』(原書房、2012年)がある。

ISBN:9784779119323
出版社:彩流社
判型:B5
ページ数:96ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2013年09月
発売日:2013年09月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1DFG