ジョイスを訪ねて
ダブリン・ロンドン英文学紀行
著:中尾 真理
内容紹介
「文学」が「旅」を豊かにする──。
ジェイムズ・ジョイス、パディントン、骨董市、ロンドン橋、グローブ座、ロースト・ビーフ、美術館、ヴァージニア・ウルフ、ジェイン・オースティン、夏目漱石、トーマス・カーライル……。
アイルランド人作家、ジェイムズ・ジョイス(1882-1941)の『ユリシーズ』(1922)。
ダブリンの一日を描いたこの小説の読書会に十数年参加する著者による「ジョイス詣で」の旅。
「文学」を訪ねる旅の面白さを伝える紀行エッセイ。
目次
第I部 ダブリン
日本からダブリンへ/空飛ぶ船(エア・リンガス)の乗客
空港から市内へ/グレシャム・ホテル
ダブリン――雨/ピアース駅(旧ウェストランド・ロウ駅)
ダブリン――六月/海の星教会とマーテロ塔
ダブリンを車でめぐる/パディ・ディグナムの葬送行列
グラスネヴィン墓地/フェニックス・パーク
ホース岬のシャクナゲ/トリニティ・コレッジ(TCD)
ユニヴァーシティ・コレッジ(UCD)
ダブリンを歩く――スティーヴンの通学路
ダブリンとジョイス/ダブリン空港へ
第II部 ロンドン
パディントンと言えば/閑話休題
ポートベロの骨董市/オールド・ロンドン・ブリッジ
ロンドン橋が落っこちる(ロンドン橋の唄)
ミレニアム橋のたもとで/グローブ座から落っこちる
ケンジントン・ガーデンズ/都心にある芝生
公園を横切る
「イズリントン発、オックスフォード・ストリート経由、七三番バス」
ヴィクトリア・アルバート博物館/V&A
細密肖像画(ミニアチュア・ポートレイト)
模刻室(カースト・コーツ)(Cast Courts)
第III部 カーライルの家
ロンドンを地下鉄で歩く/漱石のロンドン
懐かしきイギリスのロースト・ビーフ!
テイト美術館/ミルバンクのロースト・ビーフ
カーライルの家/チェイン・ロウ二十四番地