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脱原発議員です

新しい国のかたち、経済のかたち、暮らしのかたち

著:櫛淵 万里

紙版

内容紹介

「脱原発」をちゃんと言う人は民主党の中でも少ない。櫛渕万里は代表選の時も民主党内のグループの駆け引きに加わるのではなく、「政策で選ぶべきだ」という趣旨で「礎の会」という名で10人ぐらいで態度表明し、筋を通したなど、もとピースボートの共同代表でもあり、労組等の既得権とのしがらみがなく、民主党の新エネルギー研究会の事務局長を務め、自分で考えて発信できる議員という立ち位置から、脱原発、新しい公共、地域主権、東アジアでのエネルギー共同開発を語る。

目次

序にかえて
被災地のカモメの群れ
復興の象徴、太陽の力

第一章
答えを考えるのは、私たちひとり一人です

●エネルギーの選択は、ライフスタイルを選ぶこと
●『スモール・イズ・ビューティフル』を読み返す
●すべての恵みは太陽から
●政治家とはなにをするべき存在か

第二章
これからの豊かさとは 「新しい公共」「地域主権」「寄付税制」がカギになる

●「豊かさ」とはなにか
●高いGDPのみの社会は不幸せ
●人間社会の持続性を決めるもの
●「成長の時代」にはそれなりに成り立っていたこと
●「小さな政府で大きな福祉」
●自民党時代の公共事業は地方財政を救ったが、同時に地
●域の文化をダメにした
●「熟議」のうえでほんとうに必要なインフラを
●「民間の寄付」がいちばん無駄なく使われる
●「志あるお金」が社会を変える

まちコラム① 都市の近くに農地があればこそ
まちコラム② あそびを通して、自治を学ぶ

第三章
地域分散型エネルギーは民主主義の足腰を確かにする

●電力は血液と同じ
●「核」は社会に秘密を増やす
●小さな発電装置を街に、村に
●生存と民主主義のツールとしての、地域分散型エネルギーシステム
●二〇三〇年代に原発ゼロの社会をつくる
●「家」が主役
●人は「地域」でこそ、よく生きられる

第四章
世界がこうだからどうしようもない、ではなく、よりよい世界をつくるのに参加する

●文化によって「理屈依存度」はちがう
●国籍を持たない資本 vs 貧しい民衆
●「国家」「政府」は信用できなくても「くに」はある
●未来への道をひらく「解」は
●ヒーローはいない

まちコラム③ 市民と行政が手を携えた出前環境授業
まちコラム④ 住民目線での住まいづくり、まちづくり

第五章
世界の経済成長を守りつつ、資源消費を減らす。それはできる

●ほんもののグリーン成長へ
●省エネルギーを「第四の電源」に
●ポジワットとネガワット
●リオデジャネイロ+二〇
●グリーン経済と消費スタイル
●二五%CO2削減「原発頼み」化の真実
●温暖化と安全保障は無関係ではない

第六章
日本の得意技、を再発見する

●Win-Win(両方勝ち)の仕掛けへの想像力
●環境技術、医療・バイオ、農漁業
●食べ物は単なる商品ではない
●「国民総幸福」のための近代金銭価値の制限
●「世界的分業は善」のウソ
●環境対策の実力をいかして、日本を「環境立国」に
●先進国と同じ道をすすんだのでは地球の破滅につながる
●失敗例を伝えることの価値
●アジアに大規模洋上風力発電を、というアイデア
●再生可能エネルギーを日本の次世代の中核産業に
●環境金融のすすめ

まちコラム⑤ 地域住民が自らつくる「高齢者の居場所」
まちコラム⑥ 商店街と「新しい公共」

第七章
七〇億人、みんなが幸福に生きるために

●七〇億人が共存するために
●これから発展する国のためにも、「技術のジャンプ」を
●大金持ち必要論は支持しない
●日本はこれから「起業倍増」計画でいく

第八章
いちばん大切なのは、持続可能性なんだ

●人類が暮らせる惑星は、地球だけ。
●持続可能性の三つの原則と七つの寄りそい
●資本主義のあり方を変えていく
●原発反対から「生活の質」の高いまちが生まれた
●未来への責任

ISBN:9784779117862
出版社:彩流社
判型:4-6
ページ数:208ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2012年11月
発売日:2012年11月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TBC