二〇一一年の『家族の肖像』
ヴィスコンティとデカダンスとしての「近代」
著:淺沼 圭司
紙版
内容紹介
東北大震災を機に「無常」を痛感した日本人にとっての「家族」「共同体」「国」、
そして〈絆〉の意義を問う。
東北・盛岡出身の美学者・淺沼 圭司による初の「家族」論。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」(『平家物語』)。自身が「晩年」を
迎えたことを深く意識しつつ、「人はいつ晩年を開始するのか」をめぐって考察を
始める。映画『家族の肖像』を軸に、人口減少問題を抱えた先進諸国が内在
している「頽廃」を探り、哲学的タームの「晩年様式」を積極的な意味に反転
させて、「日常」をいかに生きるかということを内省的に追求する。
ISBN:9784779117787
。出版社:彩流社
。判型:4-6
。ページ数:188ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2012年06月
。発売日:2012年06月06日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ATF。