出版社を探す

The Complete Works of George Eliot

ジョージ・エリオット全集 8

ダニエル・デロンダ(下)

著:ジョージ・エリオット
訳:藤田 繁

紙版

内容紹介

主人公デロンダの「アイデンティティ追求」の果てに
行き着いたユダヤ人問題、特異な男女の愛と背徳を
ヨーロッパの時代風潮と交錯させ描いた一大ロマン…。

イスラエル建国問題で「歴史を動かした」と評され、
賛否の論争を巻き起こした問題作、新訳で登場!

「この小説で異彩をはなち常に賞讃されてきたのは
グウェンドレンとグランドコートの描写である。
『この作品の並はずれた力はきわめて不愉快な男の描写にみられる』
(『英文学史』1927)とラフカディオ・ハーンは言っている」
(「解説」より)。

著者略歴

著:ジョージ・エリオット
George Eliot(Mari Anne Evans)1819-1880.
筆名は男性、本名メアリ・アン・エヴァンズという女性。
英国小説史における、もっとも傑出した知性、リアリズムの
作家と評されている。昨年、光文社古典新訳文庫で
『ミドルマーチ』全3巻が完結!

彩流社からの邦訳・関連書に
『急進主義者 フィーリクス・ホルト』
(冨田成子 訳、ジョージ・エリオット全集 6、2011年)、
『スペインのジプシー 他2編 とばりの彼方、ジェイコブ兄貴』
(前田淑江、早瀬和栄、大野直美 訳, 玉井暲、廣野由美子 解説、
 ジョージ・エリオット全集 9、2014年)、
『牧師たちの物語』
(小野ゆき子、池園宏、石井昌子 訳、惣谷美智子 解説,、
 ジョージ・エリオット全集 1、2014年)、
『ロモラ』
(原公章 訳、ジョージ・エリオット全集 5、2014年)、
『詩集』

訳:藤田 繁
ふじた しげる
金沢大学文学部名誉教授。
著訳書等に
『草の碑――満蒙開拓団・棄てられた民の記録』
(藤田繁 著、能登印刷・出版部、1989年:第十七回泉鏡花賞受賞)、
『トマス・ハーディ全集 13 日陰者ジュード』
(トマス・ハーディ 著、藤田繁 訳、大阪教育図書、2011年)、
「Daniel Derondaにおけるユダヤについて 藤田 繁」、
(所収『立正大学大学院紀要 21』、2005年)、
『古き焔があと トマス・ハーディ「1922-13年の詩」』
(トマス・ハーディ 著、藤田繁 訳・著、十月社、1998年)ほか多数。

ISBN:9784779117503
出版社:彩流社
判型:A5
ページ数:492ページ
定価:6000円(本体)
発行年月日:2021年09月
発売日:2021年09月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB