琉球大学 人の移動と21世紀のグローバル社会 I
沖縄・ハワイ コンタクト・ゾーンとしての島嶼
編:石原 昌英
編:喜納 育江
編:山城 新
内容紹介
人の移動が島嶼の文化、社会、自然環境にもたらしたものとは? 「王国」の時代、支配文化への同化、抵抗、文化変容、そして現在――さまざまな異文化接触を体験してきた沖縄とハワイ、環太平洋。ハワイ大学との共同研究でその歴史と現状に迫る。
目次
叢書「人の移動と21世紀のグローバル社会」の刊行にあたって
まえがき 石原昌英
序章 コンタクト・ゾーンとしての戦後沖縄 山里勝己
第1部 人の移動と言語
第1章 琉球クレオロイドの性格 かりまたしげひさ
第2章 移民とハワイ・クレオール――言語発達と持続性 アイリーン・H・タムラ/吉本靖訳
第3章 オラ・カ・レオ――ハワイ語復興における人びと、プログラムおよび進展
ナオミ・ロシュ/石原昌英訳
第4章 琉球諸語を巡る言語政策――精神の脱植民地化のために 石原昌英
人の移動と言語――まとめ 宮良信詳
第2部 人の移動とアイデンティティ
第5章 踊りと音楽にみる移民と先住民たちの文化交渉の動き――多文化社会ハワイにおけるオキナワン・
アイデンティティ創出の揺らぎ 城田愛
第6章 21世紀におけるハワイの人々のアイデンティティを支える共通の絆
デニス・M・オガワ/山口いずみ訳
第7章 21世紀のグローバル社会における沖縄アイデンティティ
ウェスリー・巌・ウエウンテン/崎原千尋訳
第8章 調査からみた沖縄の若者のアイデンティティ 林泉忠
人の移動とアイデンティティ――まとめ 金城宏幸
第3部 人の移動と環境
第9章 コンタクト・ゾーンとしての保護地域――イースト・マウイ(ハワイ)の事例から
ジョン・キュジック/山城新訳
第10章 明治期沖縄における人の移動と未開墾地の開拓
――大東諸島及び石垣島名蔵の開拓をめぐって 仲地宗俊
第11章 USCAR厚生局文書に記録された「比謝川汚染」と「石川ビーチ汚染」
――戦後沖縄環境問題における〈汚染〉の構造 山城新
第12章 台湾人の八重山移住 ――その対立・融和・共生 石堂徳一
人の移動と環境――まとめ 榎戸敬介
第4部 人の移動とジェンダー
第13章 米国占領下の沖縄におけるジェンダー・ポリティクス 小碇美玲/喜納育江訳
第14章 戦後沖縄の公的コンタクト・ゾーンにおける女性の主体 喜納育江
第15章 タフな物語――ローカルの沖縄系アメリカ人軍人の男らしさを語る
タイ・P・カウィカ・テンガン/喜納育江訳
第16章 アメラジアンはチャンプルーの構成要素になっているか? 野入直美
人の移動とジェンダー――まとめ 本浜秀彦
第5部 留学――アメリカ班・中国台湾班合同パネル
第17章 留学における「人の移動」と「知の越境」――琉球の官生派遣を通して 前田舟子
第18章 占領下沖縄における米国留学――その政治的意図と主体的意味づけ 前原絹子
第19章 近世琉球の医師養成に関する試論――医道稽古と〈留学 勝連晶子
留学――まとめ〈留学研究というフィールド〉 波平勇夫
留学――まとめ〈双方向的な文化交流へ〉 高良倉吉
あとがき 石原昌英
ISBN:9784779116704
。出版社:彩流社
。判型:A5
。ページ数:460ページ
。定価:4500円(本体)
。発行年月日:2010年04月
。発売日:2010年04月01日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB。