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グレアム・グリーンと第三の女

『情事の終わり』を生んだ秘められた情欲

著:ウイリアム・キャッシュ
訳:山形 和美

紙版

内容紹介

キャサリン・ウォールストンとの運命的な出会いのあとの愛、苦しみ抜かれた宗教的葛藤、セックスへの罪意識、絶望感、告解からの逃避、秘められた誓いなど、グリーン作品の背後に潜む文学的源泉の一つ “不倫”の姿を手紙や日記、関係者へのインタビューで解明。

目次

謝 辞 3
第一章 出発点 17
第二章 現実感覚 37
第三章 ある意味での妻 81
第四章 不穏なアメリカ人 127
第五章 玉ねぎ入りのサンドイッチ 147
第六章 あなたの奥さんをちょっと拝借 181


第七章 砂漠のはずれ 215
第八章 ランチの前のマルティーニ 261
第九章 恋人に代わる女 281
第十章 負けた者は何も貰わない 325
第十一章 赤の脅威 365
エピローグ 最後の言葉 429
訳者あとがき 447
索引 1

著者略歴

著:ウイリアム・キャッシュ
William Cash 1966年、ロンドン生まれ。ケンブリッジ大学のキングズ・コレッジで英文学を専攻。『タイムズ』のアメリカ特派員を務め、『オブザーヴァー』や『タイムズ文芸付録』に批評を寄稿し、『スペクテイター』に定期的に執筆する。作品は『ニュー・リパブリック』『ロサンジェルス・マガジン』などに発表され、ヨーロッパでは、『ル・モンド』『イル・モンド』などに掲載される。ラジオ、テレビにも広範囲に出演。著書に『ウィリアムの教育―ハリウッド通信員の回想録』がある。
訳:山形 和美
1934年生まれ。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。文学博士(筑波大学)。筑波大学名誉教授。聖学院大学大学院教授(アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科)。
主な著書・訳書 『グレアム・グリーンの文学世界』(研究社出版)
『言語空間の崇高性―ロゴスへの意志』(彩流社)
『日本文学の形相―ロゴスとポイエマ』(彩流社)
『G・K・チェスタトン センチュリーブックス』(清水書院)
『差異と同一化―ポストコロニアル文学論』(研究社出版、編著)
スーザン A.ハンデルマン『誰がモーセを殺したか―現代文学理論におけるラビ的解釈の出現』(法政大学出版局)
エドワード W.サイード『世界・テキスト・批評家』(法政大学出版局)
ノースロップ・フライ『力に満ちた言葉』(法政大学出版局)
スティーヴン・マークス『シェイクスピアと聖書』(日本キリスト教団出版局)
アーサー・シモンズ 『象徴主義の文学運動』(平凡社ライブラリー)
T.R.ライト『神学と文学』(聖学院大学出版会)ほか

ISBN:9784779115332
出版社:彩流社
判型:4-6
ページ数:478ページ
定価:4500円(本体)
発行年月日:2010年04月
発売日:2010年04月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB