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舞踊の民族誌

アジア・ダンスノート

著:宮尾 慈良

紙版

内容紹介

本書はアジア諸国の民族舞踊を調査したこれまでの論文をもとに、新たに加筆したものである。一九六九年にはじめてアジアを旅した。わたしにとっては新世界の発見である。自然と人間が渾然一体となって生きている。生きることのすばらしさは精神生活と結びつき、その精神世界は寺院や祠だけでなく、舞踊や人形劇、音楽などにも顕現されていた。人々はこうした表現芸術を通して民族の精神文化を体得してきていた。(中略)アジア舞踊のフィールドノートには、この相違を明確にするとともに不変的な隠れた精神文化が記述されている。それぞれの舞踊に関する論文を読むと、表面的には同じように見える舞踊には異なる文化が反映されているが、根源的な精神世界は民族文化を越えて変わらないコスモロジーがある。(「あとがき」より)

著者略歴

著:宮尾 慈良
1948年、東京生まれ。1976年、早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。芸術学博士。1979年、台湾師範大学留学。1981年、ハワイ東西文化センター奨学制度でハワイ大学大学院博士課程に留学。East West Centre研究員、ユネスコ・アジア文化センター視聴覚教材共同製作事業委員、東京女学館短期大学助教授等を経て、現在、アジア民族造形文化研究所教授、アジア演劇研究センター所長、早稲田大学、慶應義塾大学、共立女子大学、日本大学大学院講師。
著書に『京劇研究文献目録』(範修堂 1982)『アジアの人形劇』(三一書房 1984)『アジア舞踊の人類学—ダンス・フィールド・ノート』(PARCO出版局 1987)『アジア人形博物館』(大和書房 1993)『アジア演劇人類学の世界』(三一書房 1994)『宇宙を映す身体—アジアの舞踊』(新書館1994)『アジアの芸術論—演劇理論集』(永井啓夫共著・勉誠社 1998)『これだけは知っておきたい 世界の民族舞踊』(新書館1998)『アジア演劇の原風景』(三一書房 1998)『舞踊—舞楽からディスコまで世界の舞踊をビジュアルで紹介』ビジュ…

ISBN:9784779112409
出版社:彩流社
判型:4-6
ページ数:269ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2007年04月
発売日:2007年04月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ATQ