芥川龍之介の愛した女性
「藪の中」と「或阿呆の一生」に見る
著:高宮 檀
紙版
内容紹介
芥川没後80年…発見された新資料をもとに異才・高宮檀が天才・芥川龍之介のコードを読み解く! 女性たちは作品のなかに生きている…芥川文学の多層構造とそこに隠された女性たち(秀しげ子と野々口豊)の実像を探るドキュメント。
目次
目次
第一部「藪の中」—— 愁色の歌人・秀しげ子
十日会での邂逅
しげ子以前から彼女の女子大卒業まで
しげ子の結婚
芥川との邂逅以後
料亭「奥の植半」
情事の日と道のり
真相探し無用論は無用か
「藪の中」の犯人をめぐる諸説
「藪の中」の中の「藪の中」論
金沢の「武弘」と南部修太郎
「真砂」でのふたり
ふたりはいつ帰ったか
第二部 「或阿呆の一生」—— 月色の佳人・野々口豊
美しき弔問客
豊の来歴
「十八 月」—— 遭 遇
芥川の出張旅行
紀行文「京都日記」
芥川は豊といつ《遭遇》したか
豊の嫁ぎ先
はじめてのランデ・ブウ
秘 事
ヤクザっぽい亭主
浜木綿という言葉
関東大震災以後
美しき墓参者