アンデルセンの幸せ探し
著:遊佐 礼子
紙版
内容紹介
アンデルセンは諸国を旅して集めた民話や民謡を下地に、156篇もの物語(お噺)を書いた。本書では、そのなかから代表的な17篇の作品をとりあげた。ともあれ、19世紀の北欧・デンマークは身分制度や貧富の差が明確にあり、庶民が暮らしていくことはたいへん厳しかった時代。そんな過酷な時代だったからこそ、彼は死の瞬間に「幸せ」をつかむという一見暗い話を書いた、ともいえる。「人魚姫」「赤いくつ」「木の精ドリアーデ」等を含む17篇の作品をとおして、彼の人生観やたくましく生きることの意味を探る。新たな視点でアンデルセンの作品を再読すると、いままでとは違った彼の素顔に出会うことができる。アンデルセンが作品のなかで伝えたかった「幸せ」の意味を探す旅——「死」をとおして生きることの意味を考えつづけた作品世界を、詩人が旅する。「ほんとうの幸せ」を探す旅への誘いの書である。
ISBN:9784779111334
。出版社:彩流社
。判型:4-6
。ページ数:232ページ
。定価:2000円(本体)
。発行年月日:2005年11月
。発売日:2005年11月17日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB。