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くるしま童話名作選

すずむし

著:久留島 武彦
絵:黒井 健

紙版

内容紹介

ある神社の拝殿に大きな鈴が一つぶら下がっていました。お参りに来る人、来る人、この鈴を鳴らしますが、どうしてもいい音がしません。悲しくなった鈴は、いい音を出せるようにと神様にお願いしてみました。神様は鈴に、方々を修業して回ってみてはどうかといいました。鈴は喜んで修業の旅に出かけました。ガジャン、ガジャン、野を越え、山を越え、ガジャン、ガジャン。きれいな音を鳴らしている鈴に、弟子入りできないかな……。修業を重ねても、なかなかいい音が出せない鈴は、自暴自棄になって山のてっぺんから谷に飛び込みました。すると……。

著者略歴

著:久留島 武彦
1874年 6月19日 大分県玖珠郡森町に生まれる。祖父は森藩最後の藩主・久留島通靖。 1887年  大分中学(現・大分県立大分上野丘高等学校)に入学、英語教師のウエンライト博士と出会う。 1890年 ウエンライト博士の関西学院転任に伴い関西学院へ転校。 1893年 神戸美以教会の日曜学校校長になる。 1894年 近衛師団入隊。 1895年 日清戦争に従軍。戦地から「尾上新兵衛」の筆名で投稿した作品が雑誌『少年世界』(博文館)に連載される。 1906年 「お伽倶楽部」を設立し、口演童話活動を本格的に開始。 1911年 雑誌『お伽倶楽部』を創刊。 1924年 ボーイスカウトの第2回国際ジャンボリー大会(現・世界ジャンボリー、デンマーク)に参加し、アンデルセンの旧跡を訪問。アンデルセンの復権を訴え、2年後にデンマーク国王よりダンネブロウ四等勲章を受ける。「日本のアンデルセン」と呼ばれるようになる。 1951年 日本青少年文化センター(全日本移動教室連盟)初代理事長に就任。 1958年 紫綬褒章を授与される。 1960年 6月27日内臓ガンのため永眠(享年86歳)。
絵:黒井 健
新潟県新潟市生まれ。新潟大学教育学部美術科卒。出版社に入社、絵本の編集にたずさわった後に退社、フリーのイラストレーターとなる。以降、絵本・童話のイラストレーションの仕事を中心に活動。おもな絵本作品に『ごんぎつね』『手ぶくろを買いに』(偕成社)『うまれてきてくれてありがとう』(童心社)『Hotel』『LONG NIGHT』(瑞雲社)、画集に『ミシシッピ』(偕成社)など多数。2003年、山梨県清里に、自作絵本原画を常設する「黒井健絵本ハウス」を設立する。日本児童出版美術家連盟会員。神奈川県川崎市在。

ISBN:9784779010231
出版社:幻冬舎ルネッサンス新社
判型:B5
ページ数:32ページ
定価:1300円(本体)
発行年月日:2014年03月
発売日:2014年03月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YBC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:YNA
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:XA