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I/OBOOKS

無線メディア通史

著:瀧本 往人

紙版

内容紹介

 「無線メディア」という言葉は、”Wireless Media”を日本語にしたもので、「電(磁)波」を使って双方向に情報のやりとりを行なうもの全般を指します。

 機器で言えば「スマートフォン」が代表例ですが、のみならず、「Wi-Fi」と「ノートパソコン」や「タブレットPC」との組み合わせや、「IoT」と「Bluetooth」や「LPWA」との組み合わせなども該当し、多種多様です。

 「メディア」と言えば、以前は「ラジオ」や「テレビ」が主流でしたが、通信やネットワークの「無線」化が進むことによって、大きく様変わりしています。

 本書では、こうした「無線メディア」について、これまでどのような変遷を経て実用化への道を歩んできたのか、これからどういう方向に進むのか、重要なトピックを拾い集めて、これから生まれる本格的な「無線メディア通史」のため歴史的な流れを捉えます。

※本書は、月刊I/O連載の「無線メディア通史」を元に、大幅な加筆、再編集したものです。

目次

■「無線メディア時代」の到来
・「無線メディア」の歴史
・「周波数」の枯渇と再編
・「電離層」と「電波」
・「電波返上」を迫られるテレビ
・「アンテナ技術」の飛躍的進化
■多様化する「無線メディア」
・「5G」から「6G」へ
・「IEEE」と「Wi-Fi7」
・乱立する「LPWA」
・「Bluetooth」の進化過程
・「光」を使った無線通信
■拡張を続ける「無線メディア」
・「高速列車」への大容量データ転送
・地方交通機関との連携を進める「Suica」
・自動車通信における「V2X」と「5.9GHz」帯
・「移動基地局」の多様化
・「非地上系ネットワーク」の可能性
■「無線メディア」の新たな次元
・「人体」を使った通信
・「スマートデバイス」による新たなローカルネットワーク
・「水中」のネットワーク
・山や森林で活躍する通信技術「LPWA」
・ソニー「ELTRES」は「LPWAの覇者」になるか
■「無線メディア」を超えて
・「電力ネットワーク」の脆弱性
・「軌道角運動量(OAM)波」による無線給電
・「RFIDタグ」と無線給電
・「マイクロ波」を使った無線給電

著者略歴

著:瀧本 往人
1963年 北海道生まれ
信州大学大学院人文科学研究科修了(地域文化・比較哲学専攻)後、同大学院
工学系研究科(博士課程後期)で地域社会論・環境哲学を専攻。

ISBN:9784777522002
出版社:工学社
判型:A5
ページ数:128ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2022年06月
発売日:2022年06月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TJK