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写真とイラストで綴る 買収国電

紙版

内容紹介

戦前から戦時中に掛け、鉄道敷設法による予定線や、軍事的に重要な位置にある私鉄線を、国が買収し国有鉄道籍に編入した路線、買収線区のその対象は線路や付帯設備はもちろん、車両や従業員に至るまで国有鉄道へ編入され、戦時下での輸送に充てられたのでした。
これら買収された電車は、国鉄の車両となりいわゆる“国電”の位置づけとなったものの戦後、世の中が落ち着きだすと、買収会社ごとに異なる性能に、小型の車体形状など、国鉄内でも持て余すようになり、国鉄制式の電車が増備されると、各地の私鉄へと払い下げられて行ったのです。
本書では1936(昭和11)年買収の広浜鉄道(現・可部線)から1944(昭和19)年買収の宮城電気鉄道(現・仙石線)までの間に国有化された鉄道14社に在籍した337両の電車を取り上げ、払い下げ直後の姿から、末期の様子まで模型資料の観点から紹介していくものです。著者は旧型国電のオーソリティ、宮下洋一氏が担当し、戦後の電車の歴史を知る上でも手元に置いておきたい一冊となっています。
●掲載買収線区
宮城電気鉄道、青梅電気鉄道、南武鉄道、鶴見臨港鉄道、富士身延鉄道、信濃鉄道、富山地方鉄道(富岩鉄道・富山電気鉄道)、豊川鉄道・鳳来寺鉄道・田口鉄道、三信鉄道、伊那電気鉄道、阪和電気鉄道(南海電気鉄道山手線)、広浜鉄道、宇部鉄道(宇部電気鉄道)、

ISBN:9784777027644
出版社:ネコ・パブリッシング
判型:A4変
ページ数:172ページ
定価:3200円(本体)
発行年月日:2023年10月
発売日:2023年10月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WGFD