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アントニー・スウェイト対訳詩選集

著:Anthony・Thwaite
訳:山内 久明
訳:山内 玲子

紙版

内容紹介

日本にも縁の深いスウェイトの Collected Poems(2007)と、Going Out (2015)から50篇の詩を厳選。
スウェイトの詩と山内の訳詩が呼応し、対訳ならではの愉しみとして生きている。
訳注とスウェイトについての紹介も詳しい。

【谷川俊太郎氏による推薦の言葉】
翻訳されると原詩の味わい、魅力を失う詩の多い中で、
この対訳詩集は貴重な楽しい例外です。
アブラムシもネズミもヒトと並ぶ生きものとするスウェイトと私は同世代、
母語は違っても詩の世界では60年にわたる友人です。

目次

目次
▶『全詩集』(2007)から
1 ネズミの死  
2 クーパー氏  
3 蠅  
4 生まれ出るとき  
5 病気の子
6 白い雪  
7 教え  
8 王家の谷でのモノローグ  
9 内なる虫  
10 焚火 
11 発掘  
12 結婚の残骸  
13 シンプルな詩  
14 日本の蝉  
15 ショック  
16 大道芸――酉の市で  
17 ヒロシマ――1985年8月  
18 漱石(ロンドン 1901年12月)  
19 想像上の町  
20 踊る狐 
21 増えつづける  
22 シグマ  
23 アブラムシ物語  
24 つかず離れず  
25 陶工  
26 慰安休暇  
27 1939年9月3日、ボーンマス  
28 疎開、1940年  
29 成長、1944年  
30 ヘビ(ヴァージニア、1940年)  
31 ネクタイをとり換える  
32 いつも見ている  
33 お行儀よくする  
34 詩の技法――二つの教訓  
35 2003年の夏  
36 すき間  

▶『退出』(2015)から
37 退出  
38 リポン――1918年4月  
39 言葉  
40 歴史の教訓  
41 受胎告知  
42 リビア  
43 待ちぼうけ  
44 私は信ずる  
45 未完の死後出版の詩への序詩  
46 ピーター・ポーターに寄せて  
47 即位25周年記念の詩  
48 際限のない問い  
49 フェルナンド・ロボ  
50 その一行  

訳者解説・注  
アントニー・スウェイト書誌  
アントニー・スウェイト年譜  
訳者あとがき―アントニー・スウェイト点描

著者略歴

訳:山内 久明
1934年、広島県生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業、文学修士(英文学)。ケンブリッジ大学Ph.D.(英文学)、同大学東洋学部日本語専任講師。
同大学での講義にもとづくThe Search for Authenticity in Modern Japanese Literature (Cambridge University Press)のほか、
著訳書は『ヨーロッパ・ロマン主義を読み直す』(共著、岩波書店)、『対訳 ワーズワス詩集』(岩波書店)、『イギリス文学』(共著、放送大学教育振興会)など。
『定本 漱石全集』(岩波書店)第十三巻、第二十六巻の注解・訳注。大江健三郎ノーベル賞受賞記念講演英訳(講談社インターナショナル)。東京大学名誉教授。
訳:山内 玲子
津田塾大学卒業後、アメリカに留学。イギリスに9年間在住中、ケンブリッジ大学東洋学部で日本語専任講師。帰国後、非常勤講師を経て翻訳家。
訳書にブリッグズ『妖精ディックのたたかい』、イェイツ/フィリップ編『妖精にさらわれた男の子──アイルランドの昔話』、キングマン『とびきりすてきなクリスマス』、
バーネット『秘密の花園』、ラヴェラ『ダーウィン家の人々—ケンブリッジの思い出』(以上、岩波書店)、
ブリッグズ『イギリスの妖精──伝承と文学』(共訳、筑摩書房)、スウェイト『グッバイ・クリストファー・ロビン』(共訳、国書刊行会)など。共著に『イギリス』(新潮社)。

ISBN:9784775402603
出版社:松柏社
判型:A5
ページ数:190ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2019年07月
発売日:2019年07月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC