一丁目一番地の謎
著:平石 貴樹
紙版
内容紹介
1980年代から現在までに書かれた──アメリカの詩と小説、野球批評、処女、推理小説、文学研究界批判、
絵本、同級生、関西人vs北海道人、等々──幅広いテーマの文章が楽しめる著者初のエッセイ集。
推理作家・アメリカ文学者による極上のユーモア満載の一冊。
帯には柴田元幸氏、若島正氏による推薦コメント掲載。
目次
目次
「アナベル・リイ」に事よせて/私、幼稚園の味方です/読むものとしての野球/伊豆のむこうの海/アメリカへの笑顔/
本格推理小説の本格的な読み方は、〈キャスター〉を吸う人には教えられない/推理小説の〈謎の謎〉『学園あそび』における処女/
『ルンルンを買っておうちに帰ろう』における処女/『八月の光』フォークナー全集9/『りん太のももいろ日記』における処女/
『めぞん一刻』における処女/『ダッチマン』を20年ぶりに読んだ/東尾修の内角球は西武沿線的「管理」社会をシュートする/
ナサニエル・ホーソーン『緋文字』/ある小説家の墓のこと/クリエイティヴ・ライティングのこと/おれはジェイソン・コンプソン/
時の流れという悲劇の中で/ジョン・アーヴィングの『ガープの世界』/フィリップ・ロスの『ポートノイの不満』/北海道はどこにある/
二つの思い出/型やぶりでいこう!/ぼくたちがすることを何故するのかなんて、だれにも分かりはしない/O先生への手紙/
二〇世紀前半アメリカ小説管見/文学研究の効用/「誤植」という贅沢/アメリカ文学研究の現在/アメリカの鱒釣り/
アメリカ小説の登場人物たち/谷崎潤一郎『細雪』/次元の違う納得/一丁目一番地の謎/中井貫太のこと