君が勇気をくれた
九回裏のフルスイング
著:松尾 健史
紙版
内容紹介
「自分の声に従いたい。
そうしないときっと、後悔だけが残るから……」
全国高等学校野球選手権 神奈川大会 準決勝、
県立南台高校 対 県立相沢高校、
場面は九回裏、ツーアウト二、三塁。
逆転のチャンスが劣勢の南台にめぐってきた!
満席のスタジアム、その視線は一つの白球に注がれていた……。
大会注目のスラッガー岸川勇人、
中学までいじめられっ子だった野上貴志、
野球部キャプテンで補欠の佐藤元気、
岸川勇人の兄・岸川太一、
南台高校野球部OB・岩崎淳一郎、
元高校球児で球審の古賀善雄、
一つの白球を見つめる6人が織りなす
心洗われる成長物語。
【著者からのメッセージ】
年を重ねるごとに時間の経過が早くなっているのではないか、と
感じることがあります。
生意気にも日常を送ることに小慣れてしまっているとき、
新鮮な気づきや刺激、心が震える感動を与えてくれるのは、
僕の場合、決まって目の前にあらわれる「人」です。
周りの誰かの姿に触れるたびに、胸の内側に熱が生まれます。
その熱が僕の人生の動力となります。
人生を一歩前へと進めてくれるのです。
この物語が、ほんのちょっとでも、
読んでいただいたあなたの勇気の足しになったら幸いです。
(「あとがき」より抜粋)