くれよんが おれたとき
著:かさい まり
絵:北村 裕花
紙版
内容紹介
わたし(さくら)とゆうちゃんは毎朝一緒に登校をする仲良し。学校の写生会の絵を一緒に仕上げていたとき、わたしの大切なくれよんをゆうちゃんが折ってしまいます。ぎくしゃくするふたりの関係。数日後、クラスで、ゆうちゃんの絵をコンクールに出すと、先生が発表したとき、ゆうちゃんは絵を出したくないと伝えます。そのとき、わたしは、ゆうちゃんが自分の気持ちを思ってくれていることに気づいたのでした。わたしは、いつもは出せない大きな声で、自分の気持ちを伝えます。そのことでふたりの絆は、少し強くなったのでした。
普遍的なテーマと読み応えあるストーリー展開
登場人物は、内向的な子(わたし)と、比較的外交的な子(ゆう)のふたりです。わたしの視点で物語は進行しますが、ふたりが、小さな事件を通して相手の気持ちをより深く考えた行動にでるという成長を見せます。読者は、絵本から、自分と友だちのとの関係へと思いを巡らせてくれることと思います。