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越境の文学/文学の越境

引き船道

著:ジェズス・ムンカダ
訳:田澤 佳子
訳:田澤 耕

紙版

内容紹介

植民地の喪失、内戦、フランコ独裁、近代化……19〜20世紀の波瀾万丈のスペイン近現代史をカタルーニャの片隅でひっそりと生きた村人たちの物語。

目次

主な登場人物
関連地図
第一章 エデ
ンの
日々
第二章 十三
聖人島
第三章 灰の
カレン
ダー
第四章 黒い
南西風
エピローグ 
終わり
なき亡命
「引き船道」
の時代
背景
訳者あとがき
     

著者略歴

著:ジェズス・ムンカダ
Jesus Moncada (1941〜 ) スペイン、カタルーニャ
地方のマキネンサ村で生まれる。最初はイラストレ
ーターとして働いていたが、40歳の頃から小説を発
表しはじめた。以後着実に作品を書き続けきている
が、一九八八年に発表された『引き船道』は、カタ
ルーニャの由緒あるジュアン・クラシェルス文学賞
を受賞、これを契機に多くの外国語に翻訳された。
現在ではカタルーニャ語で表現する文学者のなか
で、世界的に最も注目される作家となっている。本
書の舞台は、作家の故郷で、水没する以前のマキネ
ンサ村。アラゴン山中に源を発するエブロ川に面す
るこの地域に住む人びとの精神世界は、内陸民の閉
鎖性にも海洋民の開放性にも偏しない、独特のもの
となって形成されているが、本作品は19世紀から20
世紀にかけての変転めまぐるしいスペイン/カタル
ーニャを時代背景に、その村固有の精神史を語…
訳:田澤 佳子
1957年生まれ。翻訳、カタルーニャ文化の紹介に従
事。1996〜98年カタルーニャ自治政府文化普及コン
ソーシアム日本代表。
訳:田澤 耕
1953年生まれ。現在、法政大学国際文化学部助教
授。カタルーニャ語・文化専攻。著書:『カタルー
ニャ50のQ&A』(新潮社)、『カタルーニャ語文
法入門』(大学書林)訳書:『バルセロナ・ストー
リーズ』(水声社)、『バルセロナ』(新潮社)

ISBN:9784773899115
出版社:現代企画室
判型:4-6
ページ数:384ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:1999年10月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB