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越後妻有の林間学校 2011-2012

被災地・都市・地元の子どもたちがともに学んだ

編:越後妻有里山協働機構

紙版

内容紹介

現代のお金、効率第一の価値観になじまず、社会の中心から疎外される一人一人を受け入れることによって豊かになる場所をつくっていけないか、その試みの始まりが林間学校に託されたささやかな夢だ。
北川フラム(大地の芸術祭総合ディレクター)

2011年夏、新潟県越後妻有地域を舞台に、東日本大震災で被災した人びとと、地元、都市の親子が共に楽しみ、元気になれる場所と時間をつくろうと「越後妻有の林間学校」が開校した。「大地の芸術祭」を中心に10年以上にわたってアートを媒介とした地域づくりを続けてきた越後妻有のネットワークを活かし、アート、建築、音楽、映画、演劇、食、舞踏、文学、社会、自然科学、農など多様な分野の講師によるワークショップが越後妻有の里山をフィールドに展開され、地元の伝統行事や民話、農作業など、地域の匠による講座も開催。本書は、福島・宮城を中心とする被災地から約300名、都市から約100名の親子が参加した2012年冬までの11回のプログラムの記録である。3.11を経験した子どもたちといま、なにを考えるか、地域内外とつながりながらの子育て、地域の資産を活かした学びの場づくり——本書は、それらを模索する人びとにさまざまなヒントを提示する。「越後妻有の林間学校」は現在も継続し、2012年夏、「大地の芸術祭」で2年目を迎える。

「越後妻有の林間学校」掲載プログラム・講師
[プログラムレポート]
○アート……みかんぐみ、小沢剛+深澤孝史、キム・アンダーソン、 Creative for Humanity 、田島征三+水内貴英日比野克彦、眞田岳彦、鬼太鼓座、高橋匡太、アトリエ・ワン、森 繁哉、青木野枝、新野 洋、深川資料館通り商店街のみなさん、鞍掛純一+日本大学芸術学部、橋本典久、京都精華大学、モコメシ(小沢朋子)、おおたか静流、雪アート・プロジェクト&雪の運動会
○百の匠塾……「棚田の草刈り」「伊沢和紙漉き+うちわづくり」「棚田の稲刈り」「集落民家で民話を語る」「秋山郷・紅葉トレッキング」「あんぼづくり」「集落の小正月・鳥追い」「お米の粉で〈ちんころ〉づくり」
○レクチャー……北川フラム+阿部良+金田充弘、野田正彰、加藤典洋、坂東眞理子
[講義録]
山上徹二郎、宮本亜門、池内了、尾田栄章、宇根豊、吉見俊哉、森まゆみ

ISBN:9784773812138
出版社:越後妻有里山協働機構
判型:A5
ページ数:88ページ
定価:800円(本体)
発行年月日:2012年06月
発売日:2012年06月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN