中原佑介美術批評 選集 5
「人間と物質」展の射程
日本初の本格的な国際展
著:中原 佑介
編:中原佑介美術批評選集編集委員会
他著:北川 フラム
紙版
内容紹介
[中原佑介美術批評選集第5巻]
文明の踏み分け道で美術は人間の友たりうるか?
現代美術の地平を切り拓いた美術批評の金字塔
「中原佑介美術批評 選集」全12巻刊行スタート!
第5巻には、芸術・文化の世界に衝撃をあたえた国際展「人間と物質」を中心に、展覧会の全容、「人間と物質」に至る中原の思考の軌跡、展覧会後の反響への応答を示す文章をそれぞれ集めた。
目次
【口絵】 第10回日本国際美術展「人間と物質」より i
第一章 人間と物質 第10回日本国際美術展
人間と物質
経過報告—— 若干の覚書
展覧会概要/出品作家と作品
第二章 展覧会の背景
油絵王国の崩壊
現代美術の「描く」
「反芸術」についての覚え書
芸術の環境化と環境の芸術化
オップ・ポップ・キネティック・サイケ
オフ・ギャラリーの流行
作品のない展覧会
第三章 展覧会のあとで
人間と物質のあいだ
わからない絵をどう見るか
美術への問い
物質から「空間」へ
世界の関係像について